2013-11-20

tonight is why - hakobune (psychonavigation)


アイルランドのレーベルよりリリースされましたhakobuneさま新しいアルバムです。アートワークはOhtaさんです。

この作品は39分超の1曲のみ。長尺でhakobuneさんの音の世界をじっくり味わえるなんて~、と嬉しくてふるふるしました。ちなみにこんな感じ。

静かな祈りを湛えるようなギターの伸びやかな音に、意識を奥深くまで進めるドローンな音、曇り空の上空に吹いている風のようなノイズがふんわりとかぶさって、どこまでもどこまでも、静かに波打つように、音の液体が身体をゆらゆらと浮かび上がらせて、遠くまで運んでゆきます。

hakobuneさんの作品を聴いていると、よく光に照らされたステンドグラスのような透明感のある色が見えるんだけど、この作品はちょっともったりとした深い青が見えました。何というか、すごく遠くまでまっすぐに静かに伝わるエネルギーを持っているような、濃くて深い青です。

そして、やっぱり深い森のにおいがするような、奥深い世界観があります。

ひんやりしていて、でもふんわりとあたたかい粒子が舞う瞬間もあり、hakobuneさんの素晴らしい世界をじっくり堪能できる素敵な作品です。

meditationsさんはじめ、まだまだ購入可能ですので、皆様ぜひに!

2013-11-16

Guwez / Yzurm - Takamitsu Ohta (self help tapes)


tobira recordsの作品の装丁などを手掛けていらっしゃるTakamitsu Ohtaさまの初の音楽作品です。以前にも書いたように、Brad Roseお墨付きです!カセット、CDR共にsold outしているのですが、bandcampからデジタルで買えますので、皆様ぜひに。



(ちなみに↑の写真に一緒に写っているのは、同居人のZARAたんです。今年の夏に京都水族館で買った特大オオサンショウウオのぬいぐるみ。スカーフ巻いておめかししています)

採集してきた石などの素材を用いてもう一度その環境を再構築するという、music concrete な作品。何と編集は一切加えられていないとのこと!びっくり。

これは何を使った音なんだろう、ずっと向こうで聴こえる音は何だろう、どんな形の石が音を出しているんだろう、って考えながら、目をつむってこの世界に入り込んでいくと、ある自然風景の中に溶け込んだような感覚になる。人間以外の生き物や植物や肌をなでる風が奏でる音が、人間の手で再現する(身の周りの自然の素材を用いて)というのが、とても面白いし、目の前にふわりと風景が浮かんできます。朝早い時間にこれを川に持っていって、目の前の川のせせらぎの音と混ぜながら聴いてみたいなって思いました。

自然の音って、どんな状況でも体の中に溶けていく、でもそれを作品として(しかもこの作品のように再構築した音を使って)形づけていくことって、すごく繊細な感覚じゃないと難しいと思います。自然に対する大田氏の眼差しが感じられるような作品です。すごく素敵。

2013-11-14

superfluere - Sunny Dunes (seconds records)



フランスseconds recordsの5番目のリリース。レーベルオーナーのMikaさん aka Sunny Dunesさまの作品です。今回のJカードはナイスなジャパニーズ緊縛です。Mikaさんのビンテージポルノな写真のピックアップはいつも素敵。30部ちょっとかなと思っていたら、今回は14部限定のカセットでした。事前にメールでお願いしていたので無事に購入できました。よかった。

A面はもうもうと立ち込める電子音の煙があたりを包み込み、雨で濡れた地面を光が照らしているような、近未来都市の裏路地のような切なさに満ちている、そんな世界です。まっすぐに伸びていくシンセのドローンと背景に組み込まれた様々な音の配置、映像が浮かび上がるような組み合わせは、Mikaさんならではというか、いつも素晴らしいなって思います。

B面はクローズした空間に鳴り響く電子音のゆらめき。ところどころに小さなノイズのゆらぎがある瞬間だったり、こちらは地下に内にこもった世界です。こういう雰囲気もMikaさんの作品の素敵な部分だと思います。


コンスタントにリリースを重ねているseconds recordsですが、11月にも控えています!これが今年最後になるのかな。

今回の作品もすごく素敵でした。merci Mika-san all the time!

hypnose - Discipline (seconds records)


届いたのはもうだいぶ前なんですが、ここのレーベルの作品は全部紹介していこうと思っているので。フランスのMikaさん主催レーベルseconds recordsの4番目のリリースです。(ここの作品を1番目から全部持っているのは、日本ではわたしだけなんじゃないかと自負しておりますですよ)


この作品はDisciplineさま、知らなかったのですが、Joseph Ghosnという方。bandcampでひとつだけ作品がupされています。

あわせて90分とカセットにしてはたっぷりな作品。
A面は夜のひんやりしたシンセのドローンに、低音からメロディーが徐々にゆらめいて変化していきます。ずっとひんやり冷たいんだけど、どこか神々しい雰囲気もあり、暗さの中に美しさがあります。

B面は、薄い音がいくつも重なってさざ波のようにゆれているドローン。これといって派手な動きはないんだけど、ゆっくりとその音の揺れが沈み込んでいくような、すうっと吸い込まれるような世界です。

とても静かで、暗いかもしれないけど、ひんやりとした空気が伝わる素敵な作品です。そして相変わらず丁寧でグッとくる装丁。Mikaさんいつも素敵な作品をありがとう!

2013-11-09

what is a snow board??

thinking about it from Brandon H on Vimeo.

フランスのcarpi recordsより今年最後のリリースのプレオーダー始まりました!来週から発送になるそうです。レーベルの人からFBでありがとうってメッセージいただきました。こちらこそいつも素敵な作品を本当にありがとうございます。

ぶらんどん君ことBrandon Hurtadoの新しいカセットも(↑の映像の音楽です)この作品では新しいアプローチを試みているみたい。とても楽しみ♡ 何度も書くけどぶらんどん君、とても素敵な男の子です(メール越しだけど)作品も素晴らしいので、気になる方はbandcampチェックしてみてください~。日本のカルチャーに興味があるみたいなので、日本人リスナーが増えたらきっと喜ぶと思います。

それと憧れの地モントリオールの男前さまギャロさんことHobo CubesとPanabriteさまのスプリットも出ましたよ。

CDRは残りわずか。送料合わせて$30ちょっとぐらいでした。コルトレーンのsaxってやはり影響大きいんですね。まー君もEmeraldsでのライブではコルトレーンを参照にしている、みたいな発言もしていたし。

そして!そして!organic industriesよりNobuto Sudaさまの新しい作品がリリースされましたよ~~~!!!

フィジカルは50部限定。聴かれた方によるととても秀逸でした、との事。

tobira繋がりではhakobuneさんのカセットでリリースされた"a distant loss"が新曲を追加してCDで再発されることになりました。これはもうすぐ出るはず。個人的にとてもお気に入りのカセットなので、嬉しい再発です。


情緒不安定も仕事も落ち着いたし、またぼちぼち色々と書いていきます。

でも今は、プレオーダーしたのに3ヶ月以上待たされた(というか忘れ去られていたのか何なのか)、まー君の12"がやっとやっとやっと届いたので、ひとまずこの素敵な音に埋もれてしあわせ気分に浸ります((: 催促メール2回目でちょっと怒ってるよアピールでやっと届きました涙 夏に頼んだものが秋の終わりに届くなんて、どんだけお待たせする気なんでしょう。泣き寝入りダメゼッタイ。

最後に、京都の人が紹介していたd'Eonの新しいのめっちゃ良い!