2012-10-28
my new chill mix "out of control"
遅くなりましたが先日のちるまつりに来て頂いた方ありがとうございました!
次はもっとchill outしたい・・・w
それと、
この日に私の新しいmixをかなり少ない枚数ですが、
電波と暗闇を込めたパッケージでもって出しました。
手に取っていただいた方々、本当にありがとうございます。
これはsoundcloudなどにはupしないので、
tracklistだけ載っけておきます。
まー君(Mark McGuire)、じゅりちゃん(Julianna Barwick)、など大好きなアーティストのトラックいっぱい詰めました。我ながらけっこう満足のいく仕上がりです。こういう音、アンビエントやドローンみたいな、そういうトピックで必ず出てくるようなアーティストを意識して選んだつもり。
自分自身の生活や外の世界では、色んな制限があるけど、少しの間だけ全部手放して、自分っていうものも手放して、漂ってみる。そのトリップする感じに焦点を当てて、引き伸ばして、まとめようとしたのが、今回のmixです。
さて来週はいよいよFLOWER CAMPです。
ありがたいことに私も少しだけおやすみ音楽を担当します。今年はchill outステージが独立して、素晴らしい方々がたくさん出演されます。とても楽しみ!
2012-10-11
Who Needs Who - Dark Dark Dark
たまたまyoutubeで彼らのライブ映像を見たのがきっかけで大好きになりました。
2009年には以前に触れたAUとも一緒にツアーしてたみたい。
私は"Daydreaming"を聴いたのがきっかけだったんだけど、
あたたかみがあって少しセンチメンタルな空気がとても素敵で、
何より、忘れられない響きを持つNonaの声に惹きこまれました。
今回のアルバムは少しアップリフティングな要素もあり、ポップというよりはシックな趣きで、今までとはまた違う面があるんじゃないかな。古着っぽいセーターから落ち着いた色目の少しフォーマルな装いに着替えた感じ。
夕方に陽が落ちるのを見ながら歩いて帰る時の、不思議な高揚感のような、オレンジや黒が混じった赤色や、くすんだピンク、そういう温かさが絡みつつも、夜のコンクリートのような冷たい触感も感じる。対極にあるものがうまくミックスされている彼らのアンサンブルは相変わらずの素晴らしさです。こういうのってフォークっていうのかな。バンジョーのMarshallは、クラシカル、ジャズ、フォーク、トラディショナル、ポップ・・・って紹介してました。
もうね、言葉なしにすごく好きだなーって気持ちになりますよ。
ググても日本語で全然つかまらないから広まってほしいな。
オフィシャルから買えますのでぜひに!
2012-10-09
塩田千春「他者である私」
入ってすぐ左にある作者の言葉。
「私であるのに私でないような感覚 」
「実際に私であるのかつかめず」
「いつも曖昧で」
「ぐずぐずしている感覚」
そして、そこには、白いドレスから拡がるおびたたしい数のチューブと、不規則に上下する赤い液体。左を見ると、無数の糸に結び付けられ空間の中に閉じ込められた白いドレス。
見つめれば見つめる程、その感覚がわかるし、ずっとずっとその感覚を持て余していたから、ふっとそれが解放されたような気持ちになって、じわじわと涙が出てくるのでした。
少し薄暗い会場の壁に、たくさんの糸が網のように影になっていて、その中に自分の影も写りこんでいました。腕を動かせば影も動くけど、それがまるきり他人のように見える、私自身の影なのに。
作品に込められた感覚をあまりに密接に触れたような気がして、建物から出た後はしばらく恐怖心でいっぱいの放心状態でした。
もっといっぱい作品が観たいです。
「私であるのに私でないような感覚 」
「実際に私であるのかつかめず」
「いつも曖昧で」
「ぐずぐずしている感覚」
そして、そこには、白いドレスから拡がるおびたたしい数のチューブと、不規則に上下する赤い液体。左を見ると、無数の糸に結び付けられ空間の中に閉じ込められた白いドレス。
見つめれば見つめる程、その感覚がわかるし、ずっとずっとその感覚を持て余していたから、ふっとそれが解放されたような気持ちになって、じわじわと涙が出てくるのでした。
少し薄暗い会場の壁に、たくさんの糸が網のように影になっていて、その中に自分の影も写りこんでいました。腕を動かせば影も動くけど、それがまるきり他人のように見える、私自身の影なのに。
作品に込められた感覚をあまりに密接に触れたような気がして、建物から出た後はしばらく恐怖心でいっぱいの放心状態でした。
もっといっぱい作品が観たいです。
ドキュメント灰野敬二
お休み利用して「ドキュメント灰野敬二」観に行ってきました。
ただ、ひたすら、ずっと、灰野敬二という人物にだけ焦点を当て、言葉が流れて、一音一音が滲み出て染み込んでゆく。彼が纏う「黒」が最初から最後まで漂う。色んな音楽や表現やかっこよさってあるけど、灰野さまの存在はまさしく唯一無二であり、誰にでも伝わる優しさがあり、想像を絶するような孤高の頂点であり、灰野さまを尊敬する気持ちに言葉はいらないんだなって、改めて思ったのでした。
噂に聞いていた「楽譜」や不失者の練習風景はもちろん圧倒されるシーンで、一音一音とリズムの裏と表や、言葉と言葉の間や、シンプルなことかもしれないけど突き詰めるのってよほどストイックじゃないと出来ないし、それを体現しよう伝えようとする姿が強烈にかっこいい。それはまさしく「ロック」「ハードロック」「ハードコア」の何者でもない。
2008年に亡くなった小沢靖氏(不失者のベースの方)のことを語る口調、両親について語る口調、「この世に産み落とされたものは永遠に消えない」と語る口調、全てが優しくたしかな愛情が込められていて、涙がぽろぽろと止まらなかった。
ラストの「好きだからです」の言葉と笑顔、そしてあの言葉。
とにかく激しく揺さぶられる感動的な作品です(誤解されそうな表現だけど)。
ただ、ひたすら、ずっと、灰野敬二という人物にだけ焦点を当て、言葉が流れて、一音一音が滲み出て染み込んでゆく。彼が纏う「黒」が最初から最後まで漂う。色んな音楽や表現やかっこよさってあるけど、灰野さまの存在はまさしく唯一無二であり、誰にでも伝わる優しさがあり、想像を絶するような孤高の頂点であり、灰野さまを尊敬する気持ちに言葉はいらないんだなって、改めて思ったのでした。
噂に聞いていた「楽譜」や不失者の練習風景はもちろん圧倒されるシーンで、一音一音とリズムの裏と表や、言葉と言葉の間や、シンプルなことかもしれないけど突き詰めるのってよほどストイックじゃないと出来ないし、それを体現しよう伝えようとする姿が強烈にかっこいい。それはまさしく「ロック」「ハードロック」「ハードコア」の何者でもない。
2008年に亡くなった小沢靖氏(不失者のベースの方)のことを語る口調、両親について語る口調、「この世に産み落とされたものは永遠に消えない」と語る口調、全てが優しくたしかな愛情が込められていて、涙がぽろぽろと止まらなかった。
ラストの「好きだからです」の言葉と笑顔、そしてあの言葉。
とにかく激しく揺さぶられる感動的な作品です(誤解されそうな表現だけど)。
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