2011-06-20

光は水のよう


ちょっと久しぶりに作りました。

ガブリエル・ガルシア・マルケスの「光は水のよう」って短いお話(彼の作品って小説というより、「お話」 の表現がしっくりくる) が高校生の頃から大好きで、先日彼の短編集を読んだので、その時に見えた色や触覚を閉じ込めたくて。お話のような、溺れるような光のゆらゆらキラキラぴかぴか  が窓からこぼれるような、そんなイメージ。

Funk D'VoidのマネしてJoris Voornの声モノ使ったし、ずっと使いたかったJames Blakeも無理やり入れ込んだしw 前回があまりに暗かったので、根を詰めずにガサガサ作りました。

また近いうちにもうひとつ作ろうっと!

2011-06-01

waltz #2

「あなたがもし永久に失われてしまったとしても、私は死ぬまでずっとあなたのことを覚えているから。私の心の中からはあなたは失われないのよ。そのことだけは忘れないでね。」(世界の終わりとハードボイルドワンダーランドより)

きっとこの言葉に出会うために、絶対に忘れてはいけないキーワードを刻み込むために、私はこの作品を手に取ったのだと思う。久しぶりに読み返している間、私は何回も外の景色を眺めた。全部を飲み込んでしまいそうな貪欲な顔をしているようで、だけど私は現実に生きているんだとビンタして眼を覚まさせるような顔をしていた。一角獣の頭骨に埋められた心の中身の核は、誰も動かすことができない。だから、世界の終わりに彼は静かに眼を閉じる。