2015-09-07

and the birds sing in chorus first - Lake Mary (eilean rec.)



ChazさんことLake Maryの新しい作品です。

プレオーダーから楽しみに待っていて、かわいくてきれいなアートワークに嬉しくなります。

彼のギターの音には、いつも川の流れる音が聴こえるような、自然の風景とリンクしたような雰囲気があって、それがメロディにもしっかり表れているように感じます。アメリカの乾いた空気に広がる空、土埃、古い家の木でできた床の木目。

Daniel Bachmanが古くから伝わるフォークやブルースの匂いが入り混じるプリミティブギターならば、Lake Maryはもっと日常に寄り添う、キャンプファイアーで目を閉じて振動を感じるようなギターだと思います。

今回の作品は、過去数年に色んな場所で録音された曲が収録されています。バンジョーもあれば、部屋にふらっと入って来た犬もちょっと鳴いたりしながらも、ドラマチックにメロディを展開させていく、彼の集中的なエネルギーを感じる曲。

いつも不思議だけど、彼がどんどん繋げていくメロディ(24時間テレビのくそっぽさ満点の言葉ですが)は、体にするりと馴染んでいきます。

この作品とあわせて、ぜひ聴いてほしいのがこれ。


Lake MaryとThe Ranch Family Bandのライブ音源です。最高!

ちなみに今後リリースされる彼のアルバムに、patient soundsでのリリースも控えるBraeyden Jaeが参加しているそうです。楽しみ:))

2015-09-01

love knows where - hakobune (constellation tatsu)



しー辰からのhakobuneさんリリースです。ここから出すのは3作目。

私は、hakobuneさんの数あるリリースの中で、しー辰1作目"the cowboy across the river"が本当に好きで、今でも何かあると引っ張り出して聴きますが、(持ってない方はデジタルで聴けますのでぜひ)

ここからリリースする作品は何かロマンチックな雰囲気があると思うのですが、どうでしょう。

今回の作品は、砂底に水がゆれて影がゆらゆら映る感じや、真っ暗な夜空を見ながら風に当たっているような涼しさ、そんな風なクリアな感触があって、

スーーーっとした心地よい道筋をたどっていく感動があります。

繊細に重ねられ、延ばされて変化する音が、ゆっくりと姿を変えていくのを感じる度に、深い緑色青色が動くのが見えて、少し湿度がある風がふわっと吹き抜ける。

そういえば、3月に新潟でまー君と共演したライブを観た後、まー君にhakobuneさんのライブどうだった?って聞いたら、

とても面白かった、時空がぐいーんって歪む感じ、映画のような時間の経ち方をするよねって言ってました(英語なのでいかんせん自信ないですけど、たぶんこんな感じ)

私もライブを観てそう感じたし、それは他の作品にも通じるなあって思ったのを覚えてます。

作品ごとに見える景色や色、感触が違って、時間の経過するスピードも違う。お祈りがあれば、言葉では表現できないような感情もあって、非日常的な景色もある。

だから、私はhakobuneさんがすごく好きだし、こんな繊細な表現を重ねていることを尊敬しています。

先日の法然院でのライブも本当に素敵でした。良い夏の終わり。