2016-06-19

also - Lake Mary & Nathan Wheeler (wounded knife)



ポーランドのめっちゃ素敵なレーベル、wounded knifeからリリースされたLake Maryのカセット。彼のライブでバンドとして演奏しているメンバー、Nathan Wheelerとの共作です。

いつもは素敵なメロディーをギターで弾いているChazさんだけど、この作品ではいつもの感じのギターはなし。ピアノ、ボウイング奏法で、ゆらめきのある世界を作っています。シャルルマーニュ・パレスタインにインスパイアされて作られたんだそうで。だからミニマリズムな感じがするのかな?

白熱電球で照らされた光をずっと見つめているような、熱がある光の音。反復していく中でも、どこかあたたかみがあったり、少し色褪せたフィルムのような色合いの音が鳴っていたり、Lake Maryっぽさはとっても感じられます。

wounded knifeはアートワークがとにかく素敵で、だいすきなレーベル。オーナーの方もなかなかのカセットリスナーっぽくて、親近感が湧きます。

2016-06-18

frost / never felt 7" - Toner War / Brandon Hurtado (moreau)



ぶらんどん君が運営するmoreauよりリリースされた初めての7インチです。

とても楽しみにしていたので、届いた時はわくわく。ぶらんどん君、いつもありがとう!

片面は同じリッチモンドで活躍するToner War。初めて聴いたけど、暗いんだが、動きが見えるような感じで、かっこいいです。何やってるのか、よくわからないけど、ちゃんと頭の中で計算されている感じ。ひとつひとつはシンプルだけど、音がモヤってるから妙に広がりがあって、不思議と聴いてしまう。

もう片面はぶらんどん君のギターを使った暗め暗めのアンビエント。こういう起承転結がないようなドローンは心地よすぎて、終わってからも耳に残ります。薄いオレンジ色の光をまとったような音だと思っていたけど、最近のぶらんどん君のダークな感じもいいなあ。

アートワークは今回もとっても素敵。作品の世界観をよく表しています。

in mirrors - Former Selves (ginjoha 吟醸派)



former selvesことポールさんの最後となる作品です。

A面、B面ともに18分ほどの、ポールさん印ばっちりの、甘く切ない、ニューエイジな要素もふんだんに入った、光が差してくるようなアンビエント。

暗闇で、暗いネオンの光が照らしだす景色を見ているような感じ、これはポールさんだけだなって思います。

2014年にsic sicのオーナー、ダニエルさんと回ったジャパンツアーでレコーディングした音の素材もたくさん使われているとのこと。

ポールさんの音楽は、どの作品も優しくてシャイな人柄を表したような、とても誠実な音が鳴っていて、とっても大好きです。

これが最後、とは言っていたけど、きっとたぶんまた戻ってくるのかな?しれっと知らないところで、全然違う名義で作ってリリースしてほしいと思ったり。

とても大好きで、尊敬しているアーティストのひとり。そんなポールさんに、来日の際はたくさんお話もして、そしてこのカセットがリリースされた時も、感謝の気持ちを彼に伝えることが出来て、わたしはとっても嬉しい。

最後だと思うとさみしい感じに聴こえる時もあるけど、いつかまた戻ってきてね。

ライブ映像も。