2014-01-18

my best of 2k13 pt.2

続いてカセット以外を振り返ります。

watching the prescribed burn - hakobune (pure wave recordings)
hakobuneさんの作品の中でもこれはたくさん繰り返し聴きました。全体を通して聴くとどこかストーリー性が感じられて、静かな祈りを湛えたような、でも情熱も感じられる、壮大な世界です。

transitoriness - Nobut Suda (organic industries)
tobiraつながりでSuda氏の作品。とにかく素晴らしいです。たくさんの色の光が柔らかく照らしているような、どこまでも美しく、静かなきらめきを感じます。聴いてるとたまに涙が出るぐらい大好きです。

i love you... - Oh, Yoko (normal cookie)
これも何度も何度も繰り返し聴きました。ノスタルジックなフィルターがかかったふんわりとしたポップな感じと、Mikoさんの優しい歌声。ふさぎ込んで泣いてる時に優しく寄り添ってくれて、たくさんお世話になりました。"当たり前のことが わからなくなったら 君の顔を見るよ そのまま 動かずに"歌詞も素晴らしいです。

RV8 - AOKI takamasa (raster-noton)

もうずっと尊敬している青木さんの久しぶりの新作。年末に長崎でのライブを聴いて改めて、音のひとつひとつの磨き上げ方、それを動かして配置していくバランス感覚、そして緻密だけどもダイナミックにフロアを躍らせるビートの強さ(ファンクってぐらいねちっこいのにしつこくない)、本当に素晴らしいと感動しました。さらに音の芯が研ぎ澄まされたのを感じます。

betrayed by the angels / apropos of golden dreams - Kevin Greenspon, Former Selves (bridgetown records)
bridgetownの記念すべき100番目リリース。レーベルに直接注文したら、スリーブに直筆でありがとうメッセージを書いて送ってくれました。どちらも極上のシンセなアンビエント。空高く広がってゆく恍惚とした世界観が素晴らしいです。

chance of rain - Laurel Halo (hyperdub)
憧れ女子ローレルたんです。あの切腹女子高生アルバムのメランコリックさを捨て去って、渋く突き進んだ現時点での状況を見事に落とし込んだ、ああもうローレルたんやっぱりかっこいい大好きですしばいて下さい、な感じ。シンプルに削ぎ落とされた世界観がすごく良い。余談ですがmastered and cut by Rashad Beckerそしてlayout by Bill Kouligasです。RashadさんのPANから出た作品もめっちゃかっこいいですよ。

the instinct - Mark McGuire (new images Ltd.)
プレオーダーしたのに3ヶ月待たされた例のアレです。"along the way"に収録されている"the instinct"そして家族の会話が聴こえる"new adaptations(of the human spirit) 以前にインタビューで時間を重ねて磨いていくことが大切だと思う、というような発言もしていたけど、まさにその通りに素晴らしい形になっています。ギター以外の要素をたくさん取り込んだ結果、ますます世界が広がっていくのが感じられます。特にB面はいつか正式に音源になってリリースされないかな、と個人的にずっと熱望していたので、聴いた瞬間は嬉しくて涙が出ました。

the courtneys - The Courtneys (hocky dad records)

好き好き大好きコートニーちゃんズ!!夏にはTシャツも買いましたよ。どうしてこんなに良いのか好きなのか、よくわからないんですけど、一瞬一瞬がきゅんきゅんしていてかわいくて、わくわくする何かがぎゅっと閉じ込められていて、とにかく最高。

spectral life - Terence Hannum (shelter press)

そういえば2013年のスタートはテレンスさんのカセットだった気がする。そんな彼のLPデビューです。黒く塗りつぶすようなドローンからシンセの光が差し込みうねっていく、この波の揺さぶりに何度も涙が出ました。zine含めてアートワークも見事です。恐縮ながらあんなとこやこんなことに混じって、わたしが以前ここに文章もpress reviewsとしてshelter pressのサイトに載っておりますです。本当に恐縮。ありがとうございます!

parallel/grayscale - Giuseppe Ielasi, Kassel Jaeger (editions Mego)

eMEGOのこれはすごくお気に入りでよく聴きました。物音ゴソゴソの中に色んな音が入り込んで、ホラー映画の特殊音がまぶされたような、不安になるような感じ。部屋を真っ暗にして聴くと音の真ん中に閉じ込められてしまって、それはそれは奇妙な気持ちになります。

以上が、2013年にお買い物した中でよく聴いていたものでした。

他にもこの中に入れたいのあるんですが、10個に絞るとこんな感じ。

dirty氏にまー君のアルバムがベストって言うと思ったと言われたんですが、もうこれは好きすぎて宇宙の彼方にふっ飛ぶぐらい素晴らしいので、殿堂入りというかもうそんなベストに入れるレベルじゃないです、わたしの中で。ぶっちぎりでいちばん聴きました。

今年は新しいのも買うけど、中古であれこれコレクションを増やしたいです。

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