2011-05-26

They are intruders. I'll never forgive them.

先日、和歌山県太地町のイルカ追い込み漁や捕鯨を行う漁師たちに密着したドキュメンタリー、NHKスペシャル「クジラと生きる」が放送・再放送されました。アカデミー賞を受賞したあの悪名高き「The Cove」の影響を今も受け続ける町や漁師さんたちの姿を克明に捉えていました。

私は子供の頃に、何度も太地の漁師さんたちが獲ったイルカやクジラのお肉を食べました。何度もくじらの博物館に行って、捕鯨の歴史をあそこで学びました。太地は大好きな町です。ずっと昔から続く捕鯨の歴史に誇りを持っている素晴らしい町です。だからこそ、放送されたような、あんな侮辱をされているのを見るのはとても辛かった。執拗な嫌がらせに、それも過激な動物愛護をふりかざす外国人(はっきり言ってしまえば白人)の理解ない言動に、漁師さんたちがじっと耐えて揺れ動くのを見るのは、本当に辛かった。

(単純に表現してしまえば)「クジラを殺すのはかわいそうだから」という理由で、反対・抗議するというのは、馬鹿げた意見です。そういう人は人類全てをベジタリアンにするよう活動するべきです。近代、鯨油だけを目的に欧米人たちが乱獲したのが原因で、資源数が著しく減少した種もいることを彼らは知っているのでしょうか。数々の生物を絶滅に追いやった欧米人が、クジラもそのような危機にさらしたということを知っているのでしょうか。古代から捕鯨を行い、無駄なくその命を大切にいただいてきた、日本の歴史を彼らはどれぐらい理解しているのでしょうか。放送を見る限り、そんな部分は微塵も見られなかった。吐き気がするような異文化蔑視です。彼らは決してguardian(守護者)なんかじゃない。intruders(侵略者)stalkerです。

子供の頃から、捕鯨反対の風潮には憤りを感じていました。どうしてマイノリティーである食文化が批難されなければいけないのか。なぜ「かわいそうだから」という非科学的な感情に左右されなければいけないのか。「じゃあ牛や豚はいいのか?カンガルーはいいのか?」ということではなく、なぜずっと続く歴史・文化・伝統を否定されなければいけいないのか、(もちろん乱獲は絶対に許されないけど)捕鯨というものが理解されないことが悲しい。

きっと、彼らは一生理解しない。そんなつもりないだろうし、これからも卑劣な行動を続けていくでしょう。捕鯨問題は宗教のように埋めることができない溝で、「the cove」はそれを修復不可能なものにしてしまった。だからといって、彼らを太地にのさばらしたままなんて、許せない。また来年の漁のシーズンに、漁師さんたちが侮辱され、盗撮映像を世界に晒され、無抵抗に批難され続けるなんて、絶対に許せない。早急に政府はしっかりと対策を考えてほしいです。

最後に、日本鯨類研究所のページで、抗議書・署名が行えます。声を上げなければ何も始まらない。彼らの許されないテロ行為に屈しないために、多くの署名が集まってほしいです。

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