ついに届きました!フランスからMikaさんが始めたレーベルsecond recordsの2番目のカセットです!今回もとても丁寧で心のこもったパッケージ。ひとつひとつペイントされたカセット(まず黒に塗ってそしてかわいい模様も手書きです) どこでどんな機材を使ってレコーディングしたか記した手書きのカード。ものとして持つことの喜びを感じます。今回も32部限定で、すぐにsold outしました。
今回はGuenter Shlienzさまの作品。過去にsic sicやconstellation tatsuやgoldtimers tapesからもリリースを重ねている、ドイツの方です。経歴を見るとかなり長いキャリアを持っていらっしゃる。
A面は、春のあたたかく瑞々しい音が、ふわりふわりと弾んで、リズムマシンの音が時々まわりを飛び跳ねていく。晴れた日に草むらでごろんとなってまどろんでいるような心地よさ。やわらかく響いているシンセが、たくさんの色のペールトーンのボールが、うきうきと踊っている。澄んでいて、あたたくて、やさしい。
B面は、シンセがぼわーんってドローンな進行にフィールドレコーディングの音が背景に。人々の会話やたくさんの細かな物音、遠くから聴こえる誰かのフルートの演奏。そこに時々ぷくぷく・ぴゅあぴゅあって音が聴こえてきて、彼ならではの宇宙なシンセのロングトーンの変化と背景の音を聴いていると、まるで目の前に水色のぼんやりとしたフィルターがかかって、そこから人々の生活の一瞬を眺めているよう。でも、わたしは人々の中には入れない。ただ見つめるだけ。最後は、フィールドレコーディングの音が聴こえる中で、シンセの音はフェードアウトしていく。人々の生活の中に入ることができないわたしは、ゆっくりと後ろへ、消えていく。混じり合わないふたつのものが、重なり、ふしぎな世界が一瞬だけ、生まれています。
ずっと繰り返して聴いています。ほんととっても素敵。音もパッケージも。
同じくげっつされたdirty dirtさんのレビューもぜひに。日本で同じカセット持ってるのって嬉しいですね。
最後に、今回も素敵なカセットを届けてくれて、Mikaさん本当にありがとう!
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