2014-06-22

happy solstice!



まー君が夏至の日に合わせて新しい作品をbandcampにて発表しています。free DLです!"get lost"に近い感じですかね。さわやかで素敵です。

石井ゆかりさんによると、夏至の日は愛にまつわる慣習が多いのだとか。

crepuscular raze - Venn Rain, weave - Banana Pill, aoikigahara, the black sea of trees-asphodel barren is-TALsounds & steffi neuhuber (cosmic winnetou)

取り上げるのがすっかり遅くなりましたが、Guenter Shlienzさま主催のレーベルcosmic winnetouのバッチ3本です。アートワークはどれもミカさんことSylvia Monnierですよ!

左から赤いのがVenn Rainnさま

おなじみJimmy Billinghamさんの名義です。
この名義のイメージとはちょっと違う、ダークで不穏な空気が少し。渋いドローンです。ギターのフィードバック音の霧がかった世界に、周りに電子音が不意に姿を現して。特にB面は終末感さえ漂う感じでグッときます。

真ん中黄色はBanana Pill

フィンランドの2人組。もうこのカセットがとてもとても素晴らしいのです。森の中で気持ち良い夢を見ている感じ。ストリングスの音や何やら木で出来ているっぽいパーカッションの音、ギターのぽろぽろつま弾かれる音、これといったはっきりしたメロディーはないんだけど、車窓のように情景が動いていき、とても美しい世界。B面の最後で物語をきれいに終わらせる感じの、センチメンタルな感じがまた良いです。

右の青がasphodel / TALsounds, steffi neuhuberのスプリット


まずasphodel、静かな始まりからノイズが響き渡って、フルートの音がノイズを鎮め、と思ったらまたノイズの嵐がやってきて。ノイズっていうより台風の風の音というか。タイトルがタイトルなだけに、やたらおどろおどろしい雰囲気たっぷりです。最後は朝方に風で揺られている遺品のイメージが浮かびます・・・

樹海といえば、中学の修学旅行が伊豆・鎌倉・箱根・富士で、最終日に富士山の麓にある樹海に行きました。大学の研究などでしか入れない一般公開されていない洞窟がたくさんあるんで、そこに匍匐前進で洞窟の奥まで行くという、なぜ修学旅行でそんな事するねんという謎なレクリエーションがありました。そこで樹海の中でクラスの集合写真を撮ったんですが、後日現像したのを見てびっくり。何回数えても人数がひとり多く、よく見たら端っこに見たこともない男の子の顔がしっかり写ってるのです。目がぱっちりした顔でした。心霊写真なんですかね。

話は戻ってB面はTALsounds&Steffi Neuhuberです。
違った音のドローンがささやかに重なる中に、鳥の声みたいなシャーシャーいってる高音が空気を切り裂く。シンセのドローンの中に、ぎちぎちしたノイズがかぶさったり。不穏なんだけど、どこか近未来の感じも漂わせる地下な世界です。こういう暗い感じ大好き。


cosmic winnetouはもうすぐ新しいバッチのリリースも控えているみたいです!

2014-06-20

flowers for april



まー君Mark McGuireのbandcampに新しい作品がupされました!

limited CDR sold outってあるけど、ツアー先限定で販売してたんでしょうか?discogsにも載ってないし、調べても詳細わかりませんでした。

ニューエイジな世界観にますます磨きがかかった感じです!

2014-06-17

30 60 90 go



カセット女子のテーマソングに決定。

2014-06-12

choose your character



悲劇が。

日中にdirty氏が「Bataille Solaireの髪の毛がなくなってる」という悲劇のtweetを。映像見たら麗しの王子様がただの外人のお兄ちゃんになっているではありませんか。OMGです。王子を王子たらしめているのはあのふさふさ金髪だったというのに!何てこと!

もうひとりの王子である男前さまが向井万紀夫に変身したら泣くので、しっかりモントリオールへ念を送りました。

クレイジースマイル惑星のAlexを新たに金髪王子(お風呂3日ぐらい入ってなくても素敵系)として心の拠り所にします。

ちなみにわたしの中で永遠の王子様はPink FloydのSyd Barrettです。世界でいちばん美しい男性です。

ショックなのでこれを見て元気を出します。
いつ見ても最高だわ。色々な部分が。

2014-06-11

truth and falling


second thought - Sylvia Monnier (BLWBCK)

フランスのレーベルBLWBCKから、ミカさんの名義Sylvia Monnierの作品です!ジャケットの写真がイソギンチャク!めっちゃきれい・かわいい!



今回の作品はこの名義ならではの暗黒ドローンもありつつ、ちょっとノイズ系に近いような電子音の展開もありつつ、いつもよりクリアな光が差すような音も聴こえてきます。B面はブレードランナーのラストのような世界が広がる感じで、電子音の深いドローンが展開されています。最後の曲は、甘い世界と不穏な電子音の、不思議な混ざり具合がとても面白い。

レーベルのサイトでの紹介文にも書かれていますが、彼の作品ってたしかにヨーロッパの電子音でのトレンドとは違うものです。ただ、彼にしか描けない世界観や実験的精神から生まれる音の配置があって、それはとても深いもので、それが名義によって微妙に変化しているのです。シンプルな音だけどどの作品も素敵で面白い空間です。

レーベルより直接の注文です。とても素敵なのでぜひ!

behind the seen - deep catalogue (seconds records)


おなじみリヨンのレーベル、seconds recordsの9番目のリリースです!ミカさんのご厚意により「ギフトだよ!」と送っていただきました。本当にありがとうございます。嬉しいです。今回のアートワークのテーマはマーブルなのかな?なんとカセットに直接マーブル模様が。相変わらず凝ってて素敵なデザインです。


今回はミカさんとGuillaumeさんのユニットdeep catalogueの作品。

このふたりは簡単にはギター+シンセという編成で、sic sicでの作品は変化に富んでいる感じだったけど、今回はダークなドローンが全開。深夜の地下という感じで、ちょっとホラーな空気も醸し出してます。真夜中に雨で湿った高架下をひとりで歩いているような孤独感。A面なんかは特にギターの音がより孤独感を際立たせていて、その音がまた心地よくもあり、怖くもあり。とてもディープで素敵です。

改めて思うのが、seconds recordsってすごく一貫したコンセプトでリリースを重ねているんだなと。この作品を聴いて感じました。先日「実験的なレーベルですよね」という話題になったんですが、その通りだし、ここまで限定した世界観でリリースするレーベルもなかなか珍しいのかなとも思うのです。だからこそ、いつも聴いていて面白いと感じるし。

sic sicでのリリースを購入された方はぜひこちらも!また違う面が聴けますよ:)

2014-06-10

through the tree - cheekbone (pollen rec)



京都発のレーベルpollen recの久しぶりなリリースです。今回は京都在住のKouichi Moriuchi氏によるcheekboneの作品。他の音はこんな感じ

夕方に太陽が街を赤く染めていき、ネオンの光が灯り始め、少し涼しい風を感じながら光を失った空間を横切る。そんな時間を無言で通り過ぎていくような、さわやかな風が体の中に吹いていくような作品です。

フィールドレコーディングの音とギターのフィードバックな音との対比や、メランコリックな展開、ドラマチックでありながらもどこか身近な響きがあり、とても素敵です。こういう音って、何度繰り返し聴いてもその時の気持ちや見える景色で色が変わったりするから、面白いし、大切な瞬間です。

24部限定で、meditationsさんに通常のものと、コラージュ作品も付いた特別仕様も取扱いあります!

早く梅雨明けしてこれを聴きながら夕方にお散歩したいな。

quiet happy



2014-06-09

mr. koala

久しぶりにトキオに行ってきました!

コアラ先生ことKeith Fullerton Whitmanを拝みにTokyo Modular Festへ。初スーデラでした~(感動したのが大好きなウィスキーのシーバスリーガル18年があったこと。もちろん飲んだ)会場に着くとピコピコきゅんきゅん、あらゆるシンセが鳴りまくっててカオスな空気にしばし呆然。なかなかに壮大な景色でした。女子率低かった。

hakobuneさんを始め、straytoneさん、scumさん、rawpassさん、government alphaの吉田さん、dotsmarkの平野さんと、たくさんの方にお会いしてお話できて、きゃーきゃー。あ、そういえばジムさんも来てました。

ライブを観たのは、OMEIとコアラ先生。

OMEIはノイズドローンみたいな、作り出す空気の冷たさ・硬さ・どんどんと飲み込んでいくエネルギー、オーラばしばしでかっこよかった。でも、わたしやっぱりSICKNESS観たかったな... そして念願のコアラ先生!超かっこよかった。まるでセックスの一部始終のような世界。最初はまだぴったりとフィットせず持て余すような感じから、だんだんと音が滑らかに混じり合っていく、そして彼が音の数々を見事に征服するのです。で、シンセの音の芯の部分を最大限に鳴らすような、もう完全制圧な感じで、後半は恍惚としました。感動で胸いっぱい。

終わってから勇気を出してコアラ先生に、あなたの音はセックスのようでしたと言ったら、今日いちばんのナイスなコメント!と。そしてコアラのマーチひとつひとつ絵柄を私に見せてコメントしてから、嬉しそうに食べてました。かわいい。

そして新宿に移動してyves de meyも観てきましたよ~。かっこよかった~♡ 後半のバキバキ全開な展開が素晴らしかった。ダークなうねりからビートの鉄槌をかましていく感じ。

次の日は原宿のBIG LOVEさんへ行ってもちろんdirty氏の話題になりました笑

迷子になりまくってクタクタだけど楽しかった!また遊びに行くもん!

2014-06-02

fare thee well



コーエン兄弟の"inside Llewyn Davis"を観てきました。

↑の"dink's song"とても素敵で涙したのですが、これはアメリカの古いフォークソングで数々のミュージシャンが歌ってきたもの。もちろんBob Dylanも歌っているし、映画のベースとなった回想録を執筆したDave van Ronkもこの曲をプレイしています。ここらへんの音楽の背景がわかればもっと面白かったんだろうけど、恥ずかしながら勉強不足すぎて後で調べて知りました。

映画の話自体はユーモアあふれるもので(居心地悪い空気の中で生まれる苦笑い・失笑)、ルーウィン・デイヴィスという男にこれでもかと降りかかる不運の連鎖反応を描いたものなんだけど、60年代初頭、まだthe beatlesもBob Dylanもヒッピームーブメントも誕生する前の時代、音楽が人々の娯楽ではなくもっと多くの意味を持ち出し始めた時代、その空間を見事に描いていて、観終わって自分の中で反芻していくうちに、どんどんと感動が深まりました。

観終わって色々と調べていて、あ!と思ったのが、Dave van Ronkがアメリカの古いフォークソング"house of rising sun"のアレンジをボブがコピーして先にレコーディングしたという、デイヴの発言。このエピソードと映画のラストを考えると、すごくひねりが効いたジョークであり、この映画の大きなひとつのテーマなのかな、と。

もっとここらへんの時代の音楽を勉強して改めて観返したいです。