2014-11-04



今はこれが精一杯

2014-10-14

love is the message




rest in peace Mr. Mark Bell

2014-08-23

happy birthday - Orphan Fairytale (STENZE QUO)


ベルギーの不思議ピコピコ系(音っていうか雰囲気)女子のOrphanたんのカセットです。風船とバースデーカードとカラフルな紙屑付いてますので、これでひとりでも寂しくなく白昼夢バースデーパーティーが開催できます。


ちゃっちいおもちゃのサングラスかけて、あんまり良くないアシッド食って、カラフルな豆電球の照明がチカチカしている自分の部屋で、微妙なトリップにニヤニヤ笑っている、そんなどうしようもない自分の誕生日。もちろんひとりです。そういう場面にぴったりの、もっさり感が際立つ電子音が詰まっています。でも、どことなく可愛らしさがちらほら見えるのは、やっぱりOrphanたんだからでしょうか。みじめさと可愛さが反復してます。

内容は短いし、電子音垂れ流しなのでそこまでしっかりした内容でもないですが、このパッケージはとてもかわいいのでお気に入りです。

ちなみにわたしが持っているものには"JENS"って書いたテープが貼ってあるんですが、これが誰なのかどういう意味なのか、さっぱりわかりません。

sunday babay



まー君ニュース!

まー君の別名義(元々はDJ名義)the road chiefの新しいリリースがbandcampにてupされました。以前にリリースしていた"just let go"なども含まれています。

夏の日差しにぴったりのゆるファンキーなエレクトロポップ。とてもいいですよ~:)

2014-08-22

please bear with us during this short transition period



volcanic tongueがグラスゴーにある実店舗をクローズしたそうです。
emeraldsきっかけで知って憧れのお店だっただけにちょっと寂しい。

2014-08-21

supersymmetry



大好きと伝える気持ちは、なるべく直接に、愛している人にはしっかり顔を見て伝えることが、恋愛に限ったことじゃないけど、コミュニケーションのいちばん大切な部分だと、最近改めて思います。

2014-08-20

birds in the rain

久しぶりのまー君ニュース!

2006年にWAGONから25部限定でリリースしていた、The Bad Habit名義でのCDR作品がbandcampにて公開されました。ただし、CDRには収録されている"forest seclusion"は入ってません。



この名義での作品(CATNAPもありますが)、手に入れること出来ないんだろうなと思っていたので、とても嬉しいです。

まー君のスタイルである、ギターで色んな景色を表していく、素敵な作品です。

2014-08-03

existence - genseiichi (birdfriend)

大阪が拠点のカセットレーベルbirdfriendからのリリース。genseiichiさん、shrineからリリースされていたりと名前は知っていたんですが、作品を買ったのは初めて。これがもうかっこよいのです。



インダストリアルテクノから線の太さを抜いて、ミニマルテクノの冷たさを漂わせつつも、電子音のドローンの煙たさやどこかゆるさのあるビート、不思議な疾走感、何かシュールなフィルターをかけたような電子音の繰り返し。深夜に自転車で走って聴いていると、すごく心地よいです。B面のelektronのシンセのみで構築しているというライブ音源?は、暗さはあるんだけど地下っていうより、部屋を真っ暗にしてバイクの8耐を観ているような感じ。

先日、きんせ旅館でpollen recのievaさん主催のライブがあって、韓国よりSima Kimさんやcheekboneさんや、もちろんサミュエルさんと、genseiichiさんも出演されていたので、行ってきました。会場の雰囲気もサイケデリックな演出で素晴らしかったんですが、ぐっとambientに近づけたセットのgenさんのライブが本当にかっこよくて。終わってから少しお話もしたんですが、 つい最近レーベル"an epic"を始動されたとのことで、そのプロモもいただきました(これもめっちゃかっこいい)。これからすごく楽しみ。またライブを拝見したいです。

最近、あまりこういう変てこビートものを聴いてなかったんですが、これはかなりぐっときました。

bombe h



アフリカの音楽を巡っていて見つけたカメルーンのmakossa(マコッサ)という音楽。

これ↑は80年代のもの。めちゃくちゃかっこいいので欲しいんだけど、discogっても有力な情報がなく、未だどういうアーティストが有名なのか・歌詞の内容はどんなものか等々の事はわかりません。

以前、バラカン氏のラジオで"the golden voice of Togo"として知られるKing Mensahが出演した時に、アフリカの国によって歌っている内容というのは違うというのを聞いて(トーゴは人生の苦しみなどdeepな内容が多いらしい)、もちろん歌というのは歌詞がすごく大切なものは当然なのだけどマコッサのようなダンスミュージックでも何か特徴はあるのかな、と気になります。

ちなみにKing Mensahの歌声はこんな感じ。とても美しく力強い。


アフリカ、行ってみたいなあ。

2014-07-25

seamless and here - hakobune (patient sounds)


M.Sageが主催するレーベルpatient soundsより、hakobuneさんのリリース、vinylの色が5種類あるんですが(付属のポスターもそれぞれ違います)、わたしはゴールドを。Mattから「届いたらghostによろしくね~」と言われて、何だろう?と思っていたら、箱に音楽を楽しんでいるhappy ghostが描かれていました!かわいい。缶バッチやzine付けてくれていたり。Matt本当にありがとう:))


この作品は、hakobuneさんの音に見える、ステンドグラスのような光やさざ波のような揺れ、ストーリー性のある感じなど、もちろん見え隠れするんですが、これは雲の向こうにあるぼんやりした光を見つめているような、とてもゆっくりとした壮大な時間が描かれています。

少しこもった感じの音にどこか切ない響きがあって、時々大きな音の波が全身を包む、その繰り返しや、ゆったりと広がる持続音との重なり、本当に素晴らしく美しい世界です。いつも思うけど、本当に独特で美しい世界観。わたしはhakobuneさんの作品を聴くと見える色が大好きです。

meditationsさんに取扱いありますが、盤の色が選べないので、もしこの色が欲しい!って方は直接にレーベルへ。ぜひ!

2014-07-20

more abstract and noisy

2014-07-01

There Are Always Second Chances In The Mountains - Lake Mary (Planted Tapes)

planted tapes久しぶりのリリース、Lake Maryさまです!見て下さい、この素敵な装丁。木で作られたカセットケースに、細かい模様が入ったカセット、ライナーノーツ、そして漢字で名前を書いてくれたお手紙。おまけに去年のGoldrush Music Festivalのパンフレットも。(レーベルオーナーの方が、tiny mixtapeのライターをしていて、このパンフレットでも文章を書いているのです)このリリースをずっと楽しみに待っていて、届いた時は本当に嬉しかったです。



以前にplanted tapesでリリースしたカセット以来、すっかりファンになったLake MaryことChaz Prymekは、ソルトレークシティで活動を始め、今はコロラドを拠点に活動しているアーティスト。patient sounds主催のM.Sage社長とも繋がりがあったり(先日twitterで社長からChazさんの写真を見せてもらいました)。ギターを持って時には歌い、時にはつま弾き、そしてストリングスと共演したりと、マルチな感じで音を作り上げている人です。

今回の作品は、改めて自分自身を見つめ直していく中で生まれたものだそうで、アメリカの自然と繋がりながら、率直に音を紡いでいったのかなと感じるような世界です。ギターやストリングスの音が、深い森の中で響き渡るような、ノスタルジックな彼ならではの世界観。フィードバックの壁、室内音楽のようなストリングスのセッション、音の波に呼応するかのようなピアノの音。あたたかく、どこか懐かしく、深い微笑みを湛えている。B面後半の幸せなギターの音といったらもう。彼の音の素晴らしさが存分に発揮された、とても聴きごたえがある作品だと思います。

ぜひレーベルのサイトに掲載されたインタビューもお読みください!

注文は、レーベルへ(日本からだとレーベルへ直接連絡してのやり取りになります)、参考までに京都へだと送料合わせて全部で$24でした。カセットひとつとしては高くなってしまうんですが、彼のファンだったりこういう音が好きな方は買って損はないはずです。本当にとても素敵な作品。ぜひ日本のカセットリスナーの方の耳に届いてほしいと思います。

many many thanks to Crawf and Chaz. this sounds makes me so happy:) love.

2014-06-22

happy solstice!



まー君が夏至の日に合わせて新しい作品をbandcampにて発表しています。free DLです!"get lost"に近い感じですかね。さわやかで素敵です。

石井ゆかりさんによると、夏至の日は愛にまつわる慣習が多いのだとか。

crepuscular raze - Venn Rain, weave - Banana Pill, aoikigahara, the black sea of trees-asphodel barren is-TALsounds & steffi neuhuber (cosmic winnetou)

取り上げるのがすっかり遅くなりましたが、Guenter Shlienzさま主催のレーベルcosmic winnetouのバッチ3本です。アートワークはどれもミカさんことSylvia Monnierですよ!

左から赤いのがVenn Rainnさま

おなじみJimmy Billinghamさんの名義です。
この名義のイメージとはちょっと違う、ダークで不穏な空気が少し。渋いドローンです。ギターのフィードバック音の霧がかった世界に、周りに電子音が不意に姿を現して。特にB面は終末感さえ漂う感じでグッときます。

真ん中黄色はBanana Pill

フィンランドの2人組。もうこのカセットがとてもとても素晴らしいのです。森の中で気持ち良い夢を見ている感じ。ストリングスの音や何やら木で出来ているっぽいパーカッションの音、ギターのぽろぽろつま弾かれる音、これといったはっきりしたメロディーはないんだけど、車窓のように情景が動いていき、とても美しい世界。B面の最後で物語をきれいに終わらせる感じの、センチメンタルな感じがまた良いです。

右の青がasphodel / TALsounds, steffi neuhuberのスプリット


まずasphodel、静かな始まりからノイズが響き渡って、フルートの音がノイズを鎮め、と思ったらまたノイズの嵐がやってきて。ノイズっていうより台風の風の音というか。タイトルがタイトルなだけに、やたらおどろおどろしい雰囲気たっぷりです。最後は朝方に風で揺られている遺品のイメージが浮かびます・・・

樹海といえば、中学の修学旅行が伊豆・鎌倉・箱根・富士で、最終日に富士山の麓にある樹海に行きました。大学の研究などでしか入れない一般公開されていない洞窟がたくさんあるんで、そこに匍匐前進で洞窟の奥まで行くという、なぜ修学旅行でそんな事するねんという謎なレクリエーションがありました。そこで樹海の中でクラスの集合写真を撮ったんですが、後日現像したのを見てびっくり。何回数えても人数がひとり多く、よく見たら端っこに見たこともない男の子の顔がしっかり写ってるのです。目がぱっちりした顔でした。心霊写真なんですかね。

話は戻ってB面はTALsounds&Steffi Neuhuberです。
違った音のドローンがささやかに重なる中に、鳥の声みたいなシャーシャーいってる高音が空気を切り裂く。シンセのドローンの中に、ぎちぎちしたノイズがかぶさったり。不穏なんだけど、どこか近未来の感じも漂わせる地下な世界です。こういう暗い感じ大好き。


cosmic winnetouはもうすぐ新しいバッチのリリースも控えているみたいです!

2014-06-20

flowers for april



まー君Mark McGuireのbandcampに新しい作品がupされました!

limited CDR sold outってあるけど、ツアー先限定で販売してたんでしょうか?discogsにも載ってないし、調べても詳細わかりませんでした。

ニューエイジな世界観にますます磨きがかかった感じです!

2014-06-17

30 60 90 go



カセット女子のテーマソングに決定。

2014-06-12

choose your character



悲劇が。

日中にdirty氏が「Bataille Solaireの髪の毛がなくなってる」という悲劇のtweetを。映像見たら麗しの王子様がただの外人のお兄ちゃんになっているではありませんか。OMGです。王子を王子たらしめているのはあのふさふさ金髪だったというのに!何てこと!

もうひとりの王子である男前さまが向井万紀夫に変身したら泣くので、しっかりモントリオールへ念を送りました。

クレイジースマイル惑星のAlexを新たに金髪王子(お風呂3日ぐらい入ってなくても素敵系)として心の拠り所にします。

ちなみにわたしの中で永遠の王子様はPink FloydのSyd Barrettです。世界でいちばん美しい男性です。

ショックなのでこれを見て元気を出します。
いつ見ても最高だわ。色々な部分が。

2014-06-11

truth and falling


second thought - Sylvia Monnier (BLWBCK)

フランスのレーベルBLWBCKから、ミカさんの名義Sylvia Monnierの作品です!ジャケットの写真がイソギンチャク!めっちゃきれい・かわいい!



今回の作品はこの名義ならではの暗黒ドローンもありつつ、ちょっとノイズ系に近いような電子音の展開もありつつ、いつもよりクリアな光が差すような音も聴こえてきます。B面はブレードランナーのラストのような世界が広がる感じで、電子音の深いドローンが展開されています。最後の曲は、甘い世界と不穏な電子音の、不思議な混ざり具合がとても面白い。

レーベルのサイトでの紹介文にも書かれていますが、彼の作品ってたしかにヨーロッパの電子音でのトレンドとは違うものです。ただ、彼にしか描けない世界観や実験的精神から生まれる音の配置があって、それはとても深いもので、それが名義によって微妙に変化しているのです。シンプルな音だけどどの作品も素敵で面白い空間です。

レーベルより直接の注文です。とても素敵なのでぜひ!

behind the seen - deep catalogue (seconds records)


おなじみリヨンのレーベル、seconds recordsの9番目のリリースです!ミカさんのご厚意により「ギフトだよ!」と送っていただきました。本当にありがとうございます。嬉しいです。今回のアートワークのテーマはマーブルなのかな?なんとカセットに直接マーブル模様が。相変わらず凝ってて素敵なデザインです。


今回はミカさんとGuillaumeさんのユニットdeep catalogueの作品。

このふたりは簡単にはギター+シンセという編成で、sic sicでの作品は変化に富んでいる感じだったけど、今回はダークなドローンが全開。深夜の地下という感じで、ちょっとホラーな空気も醸し出してます。真夜中に雨で湿った高架下をひとりで歩いているような孤独感。A面なんかは特にギターの音がより孤独感を際立たせていて、その音がまた心地よくもあり、怖くもあり。とてもディープで素敵です。

改めて思うのが、seconds recordsってすごく一貫したコンセプトでリリースを重ねているんだなと。この作品を聴いて感じました。先日「実験的なレーベルですよね」という話題になったんですが、その通りだし、ここまで限定した世界観でリリースするレーベルもなかなか珍しいのかなとも思うのです。だからこそ、いつも聴いていて面白いと感じるし。

sic sicでのリリースを購入された方はぜひこちらも!また違う面が聴けますよ:)

2014-06-10

through the tree - cheekbone (pollen rec)



京都発のレーベルpollen recの久しぶりなリリースです。今回は京都在住のKouichi Moriuchi氏によるcheekboneの作品。他の音はこんな感じ

夕方に太陽が街を赤く染めていき、ネオンの光が灯り始め、少し涼しい風を感じながら光を失った空間を横切る。そんな時間を無言で通り過ぎていくような、さわやかな風が体の中に吹いていくような作品です。

フィールドレコーディングの音とギターのフィードバックな音との対比や、メランコリックな展開、ドラマチックでありながらもどこか身近な響きがあり、とても素敵です。こういう音って、何度繰り返し聴いてもその時の気持ちや見える景色で色が変わったりするから、面白いし、大切な瞬間です。

24部限定で、meditationsさんに通常のものと、コラージュ作品も付いた特別仕様も取扱いあります!

早く梅雨明けしてこれを聴きながら夕方にお散歩したいな。

quiet happy



2014-06-09

mr. koala

久しぶりにトキオに行ってきました!

コアラ先生ことKeith Fullerton Whitmanを拝みにTokyo Modular Festへ。初スーデラでした~(感動したのが大好きなウィスキーのシーバスリーガル18年があったこと。もちろん飲んだ)会場に着くとピコピコきゅんきゅん、あらゆるシンセが鳴りまくっててカオスな空気にしばし呆然。なかなかに壮大な景色でした。女子率低かった。

hakobuneさんを始め、straytoneさん、scumさん、rawpassさん、government alphaの吉田さん、dotsmarkの平野さんと、たくさんの方にお会いしてお話できて、きゃーきゃー。あ、そういえばジムさんも来てました。

ライブを観たのは、OMEIとコアラ先生。

OMEIはノイズドローンみたいな、作り出す空気の冷たさ・硬さ・どんどんと飲み込んでいくエネルギー、オーラばしばしでかっこよかった。でも、わたしやっぱりSICKNESS観たかったな... そして念願のコアラ先生!超かっこよかった。まるでセックスの一部始終のような世界。最初はまだぴったりとフィットせず持て余すような感じから、だんだんと音が滑らかに混じり合っていく、そして彼が音の数々を見事に征服するのです。で、シンセの音の芯の部分を最大限に鳴らすような、もう完全制圧な感じで、後半は恍惚としました。感動で胸いっぱい。

終わってから勇気を出してコアラ先生に、あなたの音はセックスのようでしたと言ったら、今日いちばんのナイスなコメント!と。そしてコアラのマーチひとつひとつ絵柄を私に見せてコメントしてから、嬉しそうに食べてました。かわいい。

そして新宿に移動してyves de meyも観てきましたよ~。かっこよかった~♡ 後半のバキバキ全開な展開が素晴らしかった。ダークなうねりからビートの鉄槌をかましていく感じ。

次の日は原宿のBIG LOVEさんへ行ってもちろんdirty氏の話題になりました笑

迷子になりまくってクタクタだけど楽しかった!また遊びに行くもん!

2014-06-02

fare thee well



コーエン兄弟の"inside Llewyn Davis"を観てきました。

↑の"dink's song"とても素敵で涙したのですが、これはアメリカの古いフォークソングで数々のミュージシャンが歌ってきたもの。もちろんBob Dylanも歌っているし、映画のベースとなった回想録を執筆したDave van Ronkもこの曲をプレイしています。ここらへんの音楽の背景がわかればもっと面白かったんだろうけど、恥ずかしながら勉強不足すぎて後で調べて知りました。

映画の話自体はユーモアあふれるもので(居心地悪い空気の中で生まれる苦笑い・失笑)、ルーウィン・デイヴィスという男にこれでもかと降りかかる不運の連鎖反応を描いたものなんだけど、60年代初頭、まだthe beatlesもBob Dylanもヒッピームーブメントも誕生する前の時代、音楽が人々の娯楽ではなくもっと多くの意味を持ち出し始めた時代、その空間を見事に描いていて、観終わって自分の中で反芻していくうちに、どんどんと感動が深まりました。

観終わって色々と調べていて、あ!と思ったのが、Dave van Ronkがアメリカの古いフォークソング"house of rising sun"のアレンジをボブがコピーして先にレコーディングしたという、デイヴの発言。このエピソードと映画のラストを考えると、すごくひねりが効いたジョークであり、この映画の大きなひとつのテーマなのかな、と。

もっとここらへんの時代の音楽を勉強して改めて観返したいです。

2014-05-31

we're just two lost solus swimming in a fish bowl, year after year




こんなに時間が経っても教えてくれた事をまだ全部わかってないと思う時、心の底から寂しいと思う。お酒の力を借りてあなたに話し掛ける時、どれだけ自分は弱いのだろうと感じる。そばに居ると感じる時、あの頃は未熟だったと後悔する。何気ない時間の記憶が凝縮されていると思う時、どんどん離れてしまうようで怖くなる。でも私は絶対にあなたを否定しない。

2014-05-30

warm winter music - Grzegorz Bojanek (twin springs tapes)

タイトルがだいぶ季節外れですが。
ポーランドのアーティストGrzegorz Bojanekさまの作品、cricaシリーズでのリリースが素晴らしかったMatthew Barlowさまのレーベルtwin springs tapesからです。ちなみにカセットは25部限定。

タイトルの通り、ヨーロッパは今年の冬は暖かかったそうで(それでも彼が2週間過ごした場所は0℃ていう)、そんな冬を記憶する為に生まれた作品だそうです。


両面共20分程の1曲ずつ。
A面は紙に何かをかくノイズで始まり、ギターの音を中心にピアニカのような音や何かしゅーしゅー鳴っている音、色んな細かいノイズが絡まっていたり、それが幻想的なフィルターがかかっていて、ひとつひとつの音に色んな細工が施されています。雪が太陽の光を反射しているように、粒がきらきらしていて、でも空気はキーンと冷たくて。そういう冬の光景を見事に表しています。
B面は少しダーク。フィールドレコーディングの音が舞う中で低音が冬の曇り空を表しているような。鳥好きとしては、背後で聴こえる鳥の声が胸きゅんポイントです。後半に進むにつれ、温度が上がり光を帯びていく展開がとても素晴らしい。

長めの曲ですが、じわじわと進むドラマチックな展開がとても素敵です。

カセット、CDR共にsold outですが、デジタルで購入可能です。日本はもう夏目前ですが、とても素敵な作品ですし、ここのレーベルも素敵な作品ばかりですので、ぜひ!

2014-05-24

sic sic tapes japan tour in Kyoto UrBANGUILD 23052014

何か月も楽しみに待ってたsic sic tapesの来日ツアーに行ってきました!

ポールさんことformer selves からスタート。
ステージに正座して機材を丁寧に鳴らしていて、激甘ロマンチックで美しい音でした。シンセの音を展開させていくのですが、作品で聴くよりも更に甘さたっぷりでその反復がもっと大きく広がっていて、聴いていて感動して途中は泣きました。美しさと繊細さのメロディーがもう胸にずんずん迫ってきて。最後の"watercourse way"は、よりメロディーが変化していって、光が差してきらきらしてました。前日の神戸でギターのペダルが壊れてしまったらしく、ダニエルさんのを借りて乗り切ったそうです。

次は江南奏佐さん。即興ピアノ。
途中でスケールの演奏がどんどん加速していって、じゃばらみたいに音がうねっていて。面白かったです。ポールさんと一緒に座って観てたんですが、指がすごく動いてた笑

3番目はsic sicのオーナー、ダニエルさんことHering und seine Sachen
この人がとにかく面白い!カセットを色々鳴らして、それをループさせたりしてふよふよするんですけど、どんどん音に吸い込まれてしまう不思議な魅力があって。で、色んな音を鳴らしたまま、それぞれ違う音が鳴っているプレイヤーを4つ持ってステージを降りて、それをテーブルに置き始めて。あ!違う音が鳴ってる!とそれぞれに耳を当てて、ステージで鳴らされている音とミックスして聴くとまた変な世界が出来て、うわーって思っていると終わりました。

最後はsleeplandさん。やっとお会いできました~!
最初はカリンバを鳴らして静寂の中で色んな細かいノイズを出したり、そしてギターを持って少しずつ少しずつ音を伸ばしていって。静けさの中から音を紡いでいくような演奏が素敵でした。また機会があれば演奏を観たいです。


実際に会う前から少しポールさんとはやり取りしていて(京都に着いたらmeditationsさん絶対行くべきだよ!と言ったら、すごく楽しみにしていたみたい)、「もしかしてみゆき!?」「みゆきだよー!」と会場できゃあきゃあしました。作品のように繊細でかわいらしくて本当にとても素敵な方でした。アメリカより日本の方が最高だよって。色々とお話をしたんですが、とても大好きですという気持ちを伝えることが出来て感無量です。それとポールさん廃墟が好きらしく、長崎に最近まで住んでたと言うと「端島って行った事ある?どんな感じ?!福岡行った時にぜひ行きたかったけど、遠くて諦めたんだよね」と、熱烈に端島の事を聞かれました。

ダニエルさんは変な人オーラ全開のライブだったけど、人柄はとても誠実な方で、「あそこで鳴らしてたカセットすごく好き」と言ったら、何と帰り際に「あげる、お気に入りって言ってたでしょ」と、ツアーまだ残ってるのに自前ループ作品のカセットを頂きましたよ!感激。

本当に楽しい時間でした。先日twitterで、福岡の方から「みゆきさんがそこまで言うからと思って行ったら、すごく良かった!」て言葉をいただくカセット女子として嬉しい事があって、少しずつでいいから広がっていって、ポールさんやダニエルさんや、他にも素敵な作品を発表している方たちが日本に来て色んな人の耳に届くといいなーって思いました。

2014-05-23

Lucinda's river - Sylvia Monnier (seconds records)

おなじみリヨンのミカさんところseconds recordsの8番目のリリース。ミカさんのソロ名義、Sylvia Monnierです。今回は透明な青いフィルムなJカード。相変わらずきれいな装丁です。



今回は、少し透明感があるんだけど、音数が少ない分ちょっとホラーな感じがあるというか。暗い部屋の中でじっとホラー映画を観ている時のようなジトジト恐怖な部分が出ています。細かな電子音が背後で小さく鳴っているので、それが余計に見えない何かを醸し出しています。

怖い怖いと言ってますが、こういうダークな部分を色んな表情で表すミカさんのこの名義が私は大好きで、シンセの音の組み合わせが映画を観ているような感じだし、この作品もまたとても広がりのある世界ですごく素敵です。

今年もseconds recordsは精力的。次のリリースもオーダー開始になっています!sic sicでもリリースしたdeep catalogueです。先日ミカさんに注文のメールをしたら、「今回のはギフトで送るからね~!」と。嬉しい。本当にありがとう!なので、日本のどなたか彼らの作品にグッときましたらぜひ注文してくださいね。

ちなみに短いけどお二人のライブ映像。左で機材いじいじしているのがミカさんです。

2014-05-21

it is, it isn't - Chihei Hatakeyama + Hakobune (white paddy mountain)

日本のドローン界のスーパースターのお二人の初コラボ作品が、地平さん主催のレーベルwhite paddy mountainよりリリースされました!この作品とても心待ちにしてたのです♡

20分を超える長尺の曲が3曲。めくるめく揺らぎの快楽の波が押し寄せる、どこまでも気持ちよい作品です。初めて聴いた時は感動して身動き取れませんでした。

音楽を聴いている時の時間の波って色んな形がありますが、この作品では最初は横にするすると伸びていき、そして目の前をカーテンが舞うようにひらひらと広がっていきます、その中では小石が柔らかく川に洗われていたり、植物が静かに太陽の光で温められていたり、愛する人がやさしく手を握ってくれていたり、様々なやわらかい眼差しを含んだ瞬間が込められていて。

ギターの音がどんどんと波を増幅させて大きくゆったりと波紋を広げていく、色んな表情を飲み込み、光を取り込み、更に恍惚への奥へ進んで広がっていく様子を見つめていると、自分自身もどこか光の差す方へと進んだような心地よさと感動があります。

改めてお二人の素晴らしさに尊敬と感謝の気持ちを抱きました。

レーベルへの直接の注文だとボーナストラックが入った特典CDRが付いてきますよ!


2014-05-18

terminus - Nobuto Suda (stereoscenic)

だいすきで尊敬しているNobuto Sudaさまの新しいリリースです!えめらずの地元クリーヴランドのレーベルstereoscenicからのリリース。写真のような素敵な版画のスリーブに入って届きました。オーナーさまからはthank youメッセージが。もったいなくて全部そのまま保存しています。



前作の"transitoriness"では、水面できらめく光の一瞬を閉じ込めたような世界観だったのですが、この作品はより長尺で、時間の緩みがもたらす心地よさを表現したような、ゆったりした進み方、よりドローンに接近した作風、それが本当に心地よいんです。

須田さんの音って、いつも光を含んだ希望のようなものを感じるのだけど、今回の作品ではそれを静かに肯定するような威厳を感じます。広い海で波を湛える感じ。本当に素敵。

フィジカルは、レーベルに直接の注文か、meditationsさんでも取扱いあります!とても素敵な作品なので、たくさんの方の耳に届いてほしいです。ぜひ!

2014-05-17

silly putty - Sylvia Monnier (honneur de la police)

リヨンのミカさんことSylvia Monnierさまの作品。ベルギーで新しくスタートしたレーベルhonneur de la policeからのリリースです。



ミカさんといえば地下で響き渡るダークな世界観ですが、この作品は宇宙船がゆっくりと動いているような、どこまでも響いていくような広がりがあります。今までの少し湿気を含んだ暗さというより、静かでひんやりとした暗さ。あと、やっぱり映画音楽みたいな音の配置。B面は音数が増えて、より色んな表情が出てきます。宇宙船の操縦室で演奏しているみたい。ちょっと凄味を感じられるぐらいの音の行進、すごくかっこいいです。

カセットはレーベルに直接注文か、tomentosaでも取扱いがあります

作品ごとに色んな表情を感じられるミカさんの音、やっぱり好き!

in-vis-o - deep catalogue (sic sic tapes)

おなじみドイツのレーベルsic sicから、リヨンのミカさんSylvia MonnierさまとGulliaume EymenierさまのユニットDeep Catalogueの作品。masterd by Giuseppe Ielasiです!わーお:)

popol vuhをベーチャンがremixしたような・・・という言葉の通り、奇妙なゆがみのある電子音が広がっていたり、地下から吹き上げる風のようなシンセが広がっていたり、ドラマチックな展開でグッと聴き込んでしまう瞬間があり、とても素敵な作品です。B面のいちばん最後の曲が好きだなー。奥行がある世界観で素晴らしいです。ミカさんの地下ダークな空気に、さわやかな風を送り込んだような、少し光が差しているところが面白いです。

ところで、ジェリーさんことJerry Paperさまが現在ヨーロッパを回っているんですが、リヨンではdeep catalogueのお二人も一緒に出演するみたい。わくわくする繋がり!



日本ではS.O.L soundさんで購入できます

そして!sic sic tapesといえば、いよいよjapan tourが始まります!

レーベルオーナーのダニエルさん、激甘ニストのFormer Selvesさまことポールさんが全国を回りますので、日本のカセットリスナーの方々はぜひ行くべきかと。わたしは京都のライブに行きます!ちなみにポールさん今回のツアー限定のCDRを準備しているそうですよ。

volume six - Brandon Hurtado (Richmond Tape Club)


リッチモンドの素敵アンビエント男子ぶらんどん君こと、Brandon Hurtadoさまが地元レーベルからリリースしたカセットです。とてもきれいなカセット!ここのレーベルはリッチモンドのアーティスト達をピックアップし、地元メディアRVAと共にRVA Noise Festを開催するなど面白い活動をしています。

この作品は共に2曲ずつ。ぶらんどん君らしいきらきらふんわりした空気は抑えめで、ギターの音を全面に出した少しダークな色を帯びたアンビエントです。中でも面白いのは、A面2曲目の"soldering iron"の、日本のAMラジオ音源のサンプリング。お天気情報の「今日は良い天気となりそうですね」「そうですね」みたいな掛け合いが聞こえます。これ、どこから録音したんだろう?(機会があれば彼に聞いてみます) B面は、低音の幽玄な使い方が響くアンビエントでドローン。夕方の日差しのような光のカーテンが揺れているような、彼らしい空気も感じられます。


ちなみにこれは去年のライブ映像。アメリカの若者っぽい~。




2014-05-12

lost and found



先日は大阪へmodern loveのショーケースに行ってきました。

Andy StottとDemdike Stare なんだけど、人がいっぱいで誰が誰なのかよくわからないまま、しかし音はむちゃくちゃかっこよくて、えぐい展開に感激しました。(後から聞くと、demdike stare→Andy Stott→MilesのDJという展開だったみたい)

爆音で鳴らされるべき音楽は、それなりの音量と音圧で聴かないと、体に響いてこないんだな、と改めて感じました。あと、半分ガンギマリ半分しらふの2重人格状態で楽しむのがいちばん楽しい。

***

実は数日前に京都へ引っ越しました。

だいぶ前から決めていたし理由も色々とあるんですが、10年ほど住んだ長崎を離れるのはやっぱり寂しい。20代のいちばん楽しい時間を過ごした、思い出もだいすきな人もたくさんいる場所だから尚更です。

今の自分がこうやってあるのも、長崎で出会ってお世話になった方々が成長させてくれたからこそだと、本当に幸せ者だったなと、離れて実感しています。

また近いうちに九州に帰って存分に長崎弁でしゃべりたいです。

とにかく今は部屋に山積みの荷物をどうにかしないと・・・


2014-05-02

meet me in montoak




すごく久しぶりにmix作りました!

"meet me in montoak"は大好きな映画"eternal sunshine of the spotless mind"のセリフ。記憶は良くも悪くも、時間が経てば凝縮され美しい形になります。あの時に過ごした素晴らしい瞬間はもう取り戻せないけど、今の自分のどこかを形成していて、そして人をつなぐ鎖となっている。もし、これから会えない人がいたとしても、過去に過ごした時間は消えないし、寂しさはあってもお互いの中にちゃんと存在していると思えば、記憶のあたたかみが感じられる。

まあ、記憶から抹消したい人も中にはいますが、何かの糧にはなってるだろうと。

今年は頑張ってまた色々作っていきたいですが、どうなるかなー。

2014-04-24

little lady blues



Daniel Bachmanさまの新作はbatheticからリリースみたい。楽しみ!

最近とにかくせわしない日々で仕事も大変で頭が痛いです。職場での会食が連続して、ご飯を食べながらお酒を飲むのが苦手で、さすがに昨日は帰って食べたもの全部吐きました。ヴィーガンだからなのか?よくわからないけど、食べないものを食べてお酒を飲むとお腹が地獄になって、すぐ具合が悪くなるしひどいと吐くようになってしまった・・・せっかくの命を無駄にしてしまって、作ってくれたお店の方たちに申し訳なくて、本当に悲しい気持ちになります。動物性のものが口に入るまでの過程がどうしても受け入れられなくて食べないっていう気持ちの部分も影響しているのかな、とも思ったり。

誰かと食事をする度に難しいなと思います。

最近は特にマクロビオティックを意識して食事を続けているから、自分でもびっくりするぐらい体のバランスが狂った!ていう感覚があります。以前、マクロビの料理教室の先生が「アレルギーって言えば無理に食べる必要なくなるよ」って仰ってたけど、わたしもそう言おうかなあ。

ぐったりで調子悪いけど、カセットやレコードやCDが色々届いたので、今日はそれで気持ちのバランス整えるん!

さっきyoutubeで観た仕事してるおじさんもといJohn Wiese


彼からわたしのtumblrフォローされて頭から温泉吹くぐらい嬉しくなりました。

2014-04-11

his journey to the here and now




先日のBig Ears Festivalの様子など。
今、まー君はJenny Hvalたちとツアー中です。
Big Earsは何だか面白かったみたいですよ。

それと新しいインタビューも。(英語です)
わたしもまだ全然読んでない・・・

ライブでの音の雰囲気がどんどん変わってきてますね。新曲もこれから磨かれて、もっと素敵な感じに仕上がってくるのかな。とても楽しみです!


2014-04-02

ain't nobody







Frankie Knucklesが亡くなりました。

本当に悲しいニュースです。

彼がもたらしたハウス・ミュージックの幸福感は、世界中の人たちを魅了し、多くの人たちを勇気づけ、マイノリティな人たちを守るシェルターを築き上げました。

"the whistle song"を聴きながら、こんな幸福感いっぱいにフロアで踊れることの素晴らしさに感謝した瞬間、今でも鮮明に思い出せます。

彼が創り上げたものは、今までもこれからも、世界中のクラブで息づいていることでしょう。

素晴らしい音楽、素敵な瞬間を本当にありがとうございました。

ご冥福をお祈りします。

2014-03-30

call, response - David Andree + Josh Mason (own records)

今年に入って初めて買ったじょしゅさんことJosh Masonの作品です。これは、sunshine Ltd.からも作品を発表しているDavid Andreeとの共作。レーベルから直接注文をしたら、レーベルサンプラーのCDRとa gift for you!と付箋を付けてwoodworkingsさまの12"もおまけで送ってくれました!すごく嬉しい。thanks so much own records!!



この作品は、ジャケットのアートワークのような、瑞々しい透明感あふれるアンビエント。美しく、静かで、ガラスの向こうの景色を見ている感覚になる。ギターから紡ぎ出される音や、じょしゅさんのマイクロなノイズ、日常でふと目にする美しい瞬間を切り取ったような世界です。

環境音としてのアンビエントって、それこそBrian Enoの"music for airport"なんか代表的だったりするんだろうけど(わたしはあの作品素敵だと思うけど、そこまでマストな作品ではないと思ってます)、本当はこういう作品みたいな瞬間を切り取って美しく彩った作品こそもっとたくさん今の時代のアンビエントとして聴かれてもいいんじゃないかな、と思います。

おまけで送ってくれたwoodworkingsさまの作品もすごく良いです!

幻想的で12k作品が好きな方はどんぴしゃりだと思います。ギターの音が心地よい。

どちらの作品もマスタリングはTaylor Deupreeです。彼はもうすごく有名だけどこの人の感覚も今の時代のアンビエントを体現しているなって思います。

日本ではmeditationsさんで購入できます!本当に素晴らしい作品なのでぜひ。

Jerry Paper feels emotions - Jerry Paper (patient sounds)


いえい!

ジェリーさんの初vinyl作品”ジェリー紙は感情を感じている”、皆様買いましたか?わたしはlavender vinylで買いました。すごくかわいい色です。わたしの眼鏡がジェリーさんのと似ているので、一緒に記念撮影してみました↑ 

ジェリーさんっていうかkawaii Lucasさん、この作品でも全開です。おもちゃ箱をぶちまけたようなカラフルなポップさ、ゆるゆるへろへろなボーカル、周りの視線が目に入ってないようなベースライン、世界中が平和になるようなメロディー、もう最高です。

ジェリーさんの音って、どこかノスタルジックな匂いを感じる。誰もが持っていたきらきらした純粋な気持ち、言葉で表すのはむずかしいけど、そういうピュアなものをおもちゃの宝石にしてカラフルに色付けしていくような。でもそこには大人だからこそのクレイジーさも織り込まれていたり。ふにゃ~ぽひゃ~ってしたキーボードの音を聴くだけで、最高だなって思います。

わたしがいちばん好きなのは、最後の"feed me sweet sounds" ギターの音と、ゆるへろキーボードの音に、かわいらしい歌詞、これだけちょっといつもの感じと違うのもすごく良い。

間違いなく今年のベスト入りです。


ジェリーさんって誰?と気になる方はぜひこれ観てみてください。

あと、このビデオもすごく好き。

heavens lesson - Digital Natives (housecraft)

housecraftの今年初めてのリリースです。tomentosaが出すよ!ってtweetしてから、秒速の速さでBUY NOWしました。限定33部です。ここ最近で色々なところから作品を発表している、digital nativesことJeffry Astinさまです。

特別この方のファンってわけじゃないけど、この絶妙なふわふわ感ってカセットならではの空気や辺境感がある気がして、面白いなって思います。

このカセットは、A面B面共に、ゆるさ満点のサンプリング数珠つなぎ、ずーっと繰り返し聴いていられるごちゃごちゃなミックス作品。体の芯が緩みます。段ボールひと箱でいくら、みたいな売り方されているような昔のhip hopやらpopsなどが貼り絵のように絵を作りだしているような・・・ それに古いレコードを再生している時のぷちぷちノイズが乗っかり、昔のラジオを聴いているようです。

届いたのはすごく寒い冬だったんだけど、あたたかくなったこれからの時期にとてもぴったり。


しかし、久しぶりにtomentosaに注文したら、送料なかなか怖くてびっくりしましたわ。

2014-03-26

G(u)ai(t)a(r) Meditation 032114



先日の3月21日春分の日 にまー君Mark McGuireの新しいguitar meditationがupされました!DLできますので、春の日差しと共にdeepに潜りましょう。

まー君も説明していましたが、占星術としては春分の日からが「新年」となります。ちなみにわたしがずっと崇拝している占星術家の石井ゆかりさんによると、ここから4月の活動宮の華やかな動きへの道が始まるそうです。

これは一発録りだそうで、mother-goddes Gaiaへ愛や共鳴や感謝など、新しい季節を感じながらmeditationするとても深くて、音の分厚い壁が壮大な作品です。


今年の春分の日は仕事が忙しくて白目むいてたんですが、まー君のこの作品のおかげで気持ちを整理して新しい一年への心の準備が出来ました。

2014-03-18

keep growing


短いけど、先日のSXSWでのまー君のライブの様子です。ちょっと痩せた?そして着ているシャツは去年DOMMUNEで着ていたものと同じかしら。また少し雰囲気が変わって聴こえてすごくかっこいいです。

そして新しいインタビューが出ています。毎度ながら、まー君の返しがすごく長いので英語を読むのに苦労します・・・今回のアルバムにはある人間(まー君自身ではありません)の精神的な旅の言葉がぎっしり書かれているんですが、それが音楽を理解するためのツールかといえばそうでもないみたいで。音楽で表現することや言葉を使うことなどのまー君の考えが、このインタビューでは読み取れます。以前にもTV音楽を制作していたりしてたし、映画音楽の現場で働いたことはかなり大きな変化だったんですね。

そういえば100個限定のバッチ、余ってないかな・・・

sun showers - Matthew Barlow, black coral sprig - Talk West (preservation)


オーストラリアのレーベルpreservationのcircaシリーズが戻ってきました!
そしてこのふたつ、たぶん今年のベスト入りです。最高です。

ピンク色ジャケットは、Matthew Barlowさま。2012年にリリースしたカセットから曲を追加しての初フルレングス作品。彼はtwin springs tapesというレーベルをやっています。

鳥のさえずりや水が流れる音などフィールドレコーディングな音に、ギターの音やピアノの音が美しく響いたり、逆回転かけた音がさっと横切ったり、静かなんだけど情熱的なエネルギーを感じさせる、とても奥深いアンビエントです。特に素晴らしいのが"sun showers"!! 霧の中でドローンな音が重なり響くところへ、シンセの反響がメロディーとしてリズムとしてだんだん姿を現していきます。小さな波がずっと向こうまで広がっていくような恍惚感。どの曲も本当に素晴らしいです。

紫色ジャケットは、Talk Westさま。こちらも2012年にscissor trail editionsからDylan Golden Aycockとしてリリースしたもののリイシュー。

ギターが心地よく響く、フォークな匂いがとても素敵なアンビエント。光がひらひらと舞うような輝きがあって、森の中で深呼吸するような清々しさ。ちょっとロマンチックな甘さもあったり。こういう木や葉っぱや太陽の匂いをまとうギターもの、どれを聴いても大好きでうっとりします。Black Eagle Childや、まー君のアンビエントな部分やgrouperのかわいい部分が好きな人は絶対おすすめです。

春のあたたかい日差しでまどろみながら聴いたら最高だと思います。春は大嫌いだけど。本当に本当におすすめ!!

2014-03-09

he is smiley prince of deep crazy planet


D/P/I Boiler Room Los Angels DJ Set

just let go



まー君ニュース!

アルバム"along the way"より"the human condition(song for my father)"のビデオが公開されました。ライブでも使われているまー君のお父様たちのホームムービーや写真などが写っています。去年の京都でのライブで、この映像を観ながら微笑んで演奏するまー君の姿が印象的でした。

"along the way"でもそうだけど、"living with yourself"でも家族や友達に対する愛情がとても伝わってくるんですが、まー君はそういった愛は音楽を作る上でとても大切なものなんだそうです。そして、自分の音楽が誰かの人生に作用することはとても嬉しいと言ってました。

それと、DJ名義でもあるthe road chiefの新曲きました!

うふふ♡ って感じのsmoothなソウル。まー君風に言うとre spektな感じです。
facebookのページも出来ましたよ!ぜひ、いいね!してくださいね。

さて、まー君はSXSWの出演も決まって3月、4月は(海外だけど)ライブ目白押しです。色んなアイデアが磨かれていって披露されていくんだろうなー。楽しみ!

2014-03-06

looping around the forest i thought i remembered - hakobune (constellation tatsu)

今年もしー辰こと最強レーベルconstellation tatsuよりhakobuneさまの作品がリリースされました。3本バッチのうちのひとつ、そしておまけにスペシャルな蜂蜜も付いてました(ヴィーガンなので蜂蜜はへいわまちカフェさんにプレゼント、とてもおいしいそうです)

タイトルは「記憶していたはずの森をさまようこと」です。すべてが5分、タイトルはすべて木の名前。

例えば葉が重なり合って出来る影、木々の隙間から見える曇った太陽の光、どこまで続いているのか分からない空間で聞こえる自分の息遣い、自分にしか見えない繊細な感覚を、引き伸ばしてふわりと浮かび上がらせる、そんな音が5分という中に詰め込まれています。

ゆっくりと薄い黄土色や深い緑が濃淡を変えながら漂っていくギターの深いドローンは、自分自身と周りにある対象物とのコントラストを示しているような、「自分の周りに広がっている景色」というものをはっきりと意識した時に感じる気持ちを表しているように、私は聴こえます。



どれもhakobuneさんの作品は素敵なんですが、音の中に詰まっている世界観ってそれぞれ違っていて、だからすごく好きです。

2014-02-22

komerabi - Lake Mary (wounded knife records)


Lake Maryさまのカセットです!ポーランドのレーベルwounded knifeより。写真では分かりづらいですが、厚めの紙に小さな青い花が織り込まれていて、とてもきれいです。50部限定、リリースしてたのを見逃しててぎりぎり買えました。


A面はInner Oceansと。後半の壮大な盛り上がりに向けてじわじわと進んでいきます。彼の持つフォークな部分と美しい景色を描くコーラスが合わさって、とても気持ちよく美しく、さわやかな世界が広がります。体いっぱいに緑の空気を吸い込んだような、みずみずしい曲です。

B面はEric Richと。アコーディオンかな?深い呼吸のような持続音に少しずつ少しずつ色んな音が加わって、段々とあたたかい光が差し込みます。静かで荘厳な雰囲気。この曲、日が昇るのを眺めながら聴きたい。後半にピアノの音が入っていくところは涙がこぼれるような美しさ。とても素敵です。


ちなみにこの写真をinstagramにupしたところ、former selvesさまが「これ大好き!」と言ってました。そんなポールさん、来日の予定がありますよ~!

2014-02-19

wool - Hedia (unknown tone records)

毎回凝ったリリースをしているunknown tone recordsより。このカセットはJカードがもこもこエンボス加工されている厚紙で、白い糸が巻かれていました。知らない方だったんですが、じょしゅさん(Josh Mason)がこのカセットの写真をupしていて、聴いてみたらひとめ惚れ。送料けっこう高くて涙目だったけど、とても素敵なアートワークなのでカセットで買ってよかったです。



ピアノの音がぽろぽろとこぼれる中で、背後にストリングスの音がすーっと響く、とても澄んだ世界のアンビエントです。冬に息がほうーって白くなるような動きで、音が舞い上がり迫ってくるところは、とても美しい。じょしゅさんファンの人は絶対好きだと思います。あとポストクラシカルな感じの音が好きな人も。こういうストリングスが波のように絡んでくる展開って、ドラマチックで大好き。

こちらの映像も音楽と共に美しい。


ポストクラシカルな音って、どうも女子度がハイレベルな感じがしてあんまり興味が持てないです。このカセットは好きだけど、ピアノの音も大好きだけど、何でだろう。

where have you been all my life?


まー君ニュース!

先日のNY Timesにまー君に関する記事がでかでか掲載されました!
ちょうどスーパーボールの時期にあったgigの様子や、new ageについてのまー君のコメントも紹介されています。IasosやLaraajiについても書かれていたり。

それと、"RELAX"てことでbandcampにてシンセの曲がfreeでupされています。
冬の澄み切った冷たい空気のような、とても気持ち良い世界です。

さて、来月はまー君はbig ears festivalに出演です。
明日空からお金が降って来たら仕事やめて行けるのになあ。

最後に、まー君が"along the way"制作でのインスピレーション元となったあれこれを紹介している記事、すごく面白いです。ぜひチェック!

2014-02-13

Siège - Supermalprodelica (seconds records)


かなり今更なんですがフランスはリヨンのレーベルseconds recordsの6番目のリリースです。

今回は細かい砂?(ジオラマとかで使われるような)を吹き付けたケースに、紐でぐるぐる巻きにされたカセットが入ってます。しかも!とても嬉しい事に32部中1番目が届きました!

今回はパリが拠点のsupermalprodelicaさまです。他のリリースはこんな感じ。

A面は、宇宙船に独り取り残されたような、細い電子音のドローン。心細い・・・

B面は、いくつかの電子音がゆっくりとまわり続ける感じで、温かみのある音とカセットだからか曇ったフィルターがかかっていて、それがまたいい感じ。ぽよんぽよんした音が気付いたら変化しているようなゆったりした展開。後半はちょっと不穏な暗い空気も流れます。こういう音って、たぶん90年代のEBMやambientの影響があるのかな。



まだ少しだけあるみたいです!もう何度も書いてますが、seconds recordsのカセットは毎回凝った作りで手に取る楽しさがあるし、それとどの作品も面白いものばかり。そしてしつこいけど、オーナーのMikaさんは親切な方です(もちろん作品もすごく素敵)皆様もぜひ!

2014-02-06

EVOLVER + Remixes - Lorenzo Senni (ALKU)

イタリアの男前ろれんちょことLorenzo Senniのカセット届きました。
スペインのALKUから。ここのサイト、目がチカチカする・・・

A面は"evolver" ぐるぐると描く螺旋にいつの間にか迷い込んで周りの光景に飲み込まれていくような、毒々しいミニマルさがとてもかっこいいです。無機質な空間にキーンと打ち響くような彼の音の世界観って本当にかっこいい。しかも体が揺れるリズム感が絶えず押し寄せる。いつの間にか迷路に迷い込んでしまいます。でもろれんちょの音は放置プレイ。聴いてる人を置いてけぼりにします。そこがまたかっこいい。

B面はトランスのrmxです。
元の曲はこんな感じ。
Kaycee - escape

Veracocha - carte blanche


こんなばりばりなトランスをどうやって?と思ったら、しっかりとろれんちょ節全開でした。恥ずかしくなるようなキックの音なんか無いです。レーザーがびかびか光るようなブレイクのきらびやかさも無いです。でもしっかりトランスのメロディー。それが彼の音で聴くとかっこいいんだから不思議。

トランスって苦手で(Tiesto先生とPvD先生は別。あとminilogueのトランス名義son kiteも好き)久しぶりにこういうハイパーな音聴いたけど、やっぱりダメだ。BPM早いしお酒がおいしくないもん。

ちなみにevolverはこの映像の最初の部分で聴けます。


eMegoから出たアルバムもかっこよくてしびれるのでおすすめ。


2014-02-05

"I'm into that spirit of experimental and underground music."


ついに"along the way"がdead oceansよりリリースされました~!

嬉しいことにきっちり当日にvinylが届きました!
去年、ライブが終わった後から何度も繰り返し聴き続けてるけど、改めてvinylとして聴いていて、このアルバムに詰まった愛が世界中のたくさんの人に届くといいなと思います。これはまー君の新しい一歩であり、たくさんの挑戦と思いが込められた、本当に素晴らしいものなので。


今回のアルバムの事や、experimental musicについて、そしてemeraldsについてもたくさん話しています。えめらるず解散については、まー君の言葉では初めてかもしれないです(わたしの調査不足かもしれないんですが)バンドを始める前から色んな場所へ行ったり色んな事をしたり、初めてヨーロッパへツアーに行ったり、たくさんの事を3人で経験してきたから、バンドを脱退するのはすごく辛いことだったと。ジョンとスティーブはベストフレンドだけど、今はそれぞれ違う道に進んでいるから、というような事を言っています。

それと、emeraldsで音楽を作ろうとした時に、子供の頃からギターを弾いてきて自分の中にあるセオリーみたいなものを取っ払って始めようとしたそうです(かなり意訳入ってる感じかも)それは今回のアルバムを作る上でも大きなポイントだったそうです。

英語なんですがファンの方はぜひ読んでみてください:)

それとそれとまた新しいremix 今度はCFCFです!

これはNYCなのかな?とても美しいセッション。

はあああああ、まー君大好き。

who is jerry paper?



kawaii Lucas♡
patient soundsよりリリースされるジェリーさんのLPがプレオーダー開始しました!

ジャケットいい感じですね~。
届くのが楽しみです!


2014-01-28

something that's troubling you



the faderのサイトにまー君のインタビューが載ってます。

すごく素敵な事を言ってます。ぜひチェックしてみてください:)
まー君パパの言葉、じーんと沁みます。

あと、ロンドンでラップトップ盗んだ野郎は死刑。



2014-01-25

in search of the miraculous




まー君ニュース!

"along the way"より冒頭を飾る"in search of the miraculous"のビデオと、Shinji Masuko rmxが公開されました!どちらの映像もまー君が作っています。こういうremixは正式に音源としてリリースされるのかな。

それと、rolling stoneにこのアルバムについてのまー君のコメントが紹介されています。ロシアの思想家、ピョートル・ウスピンスキーからの影響もあるのだそうです。知らなかったので調べてみると、グルジエフの名前が出てきて、おお!となりました(グルジエフはエニアグラムを世に広めた人)

dead oceansからのリリースももうすぐ!
green vinylすごくきれいな感じっぽくて届くのが楽しみです。

2014-01-21

before midnight



観てきました。

"before sunrise", "before sunset" どちらも大好きな映画です。わたしはあまり恋愛映画は詳しくないけど、このふたつは本当に傑作だし素晴らしい。そしてまた9年後もギリシャでふたりはマシンガンのようにしゃべり倒してます。

でも、その会話はあの後からずっと一緒に過ごしてきた時間の流れがよく感じられる、生活感あふれるもの。男はいつもこうよね、女はああだこうだ、言ってても生活感がリアルににじみ出る。このシリーズのファンのわたしとしては、ふたりが一緒になった事を嬉しく思いつつ、(映画だとわかっていても)運命的な恋をしたふたりでも、一緒に生活しておじさんおばさんカップルになったら、やっぱりこんな風になるものなんだなって、くすくす笑わずにはいられなかった。

相手を愛するということは、相手を信頼し尊敬すること。すごくシンプルだけど難しいし、でもそれは何よりも幸せなこと。どんなに会話が空中分解してしまっても、最後は、あなたを愛していると伝えることが大事なんだなと。ロマンチストなので、あのラストは本当に素敵で素晴らしくて、うるうるしました。愛し合う者同士が一瞬一瞬を共有すること、その美しさに感謝すること、色々と気付くところがあります。

一応シリーズ最終作と言われているけど、イーサン・ホークが次もやるって発言しているし、また9年後に観たいです(その頃わたしは38歳... 考えたくない...)


*

さっきから熱燗飲んでも眠れないので、こういう時にいつも観る映画、

taxi driver
(わたしのオールタイムNo.1 全てが完璧の映画)

pink floyd live at pompeii
(ライブって言ってるけど観客ゼロ)

don't look back
(ボブ・ディランのかっこよさに悶える)

24 hour party people
(セックス・ドラッグ・ロックンロール)


fits as a fiddle



突然ですがわたくしの好きなfiddle映像いろいろ。


素敵なドヤ顔のじいちゃん。


3歳でこの立派な佇まい。


こっちは13歳の女の子。最後らへんめっちゃかわいい。


胸の谷間が気になりつつもこの人すごい。


この人は有名です。すでに亡くなっているんですが。


エガちゃん禿みたいなこの人はいっぱい映像をupしている。


ビール飲んでBBQしたい。ヴィーガンだけど。


fiddleじゃなくてbanjoなんですが、Eric Sardinasは超絶セクシーかっこいいです。間近でライブ観たら妊娠するんじゃなかろうか。Vai先生とライブもしていたり。ああもうVai先生も若い頃から意味わかんなくてかっこいい。採譜係からピックアップしたのはザッパ先生です。


以上、酔ってる時に延々と観ている趣味の世界でした。

2014-01-19

container ship - Kevin Costner Suicide Pact, split - hakobune / M.Sage (patient sounds)

2013年末に届きました。zineも一緒に買いました。

まずはKevin Costner Suicide Pact

これは2本組み。幽玄な薄暗い空間をしっとりと進むような、ゆったりとしたアンビエント。静かな空間に響き渡るギターの音が心地よいです。冬の薄曇りな空にぴったり。後半のギターのディレイがずんずんと迫ってくる部分なんかは神秘的な空気があって。素晴らしいです。

もうひとつはすごく楽しみにしていたスプリット。


間違いなく最強の組み合わせでしょう。即sold outしたそうです。

A面のhakobuneさまは、靄がかかった空気から立ち昇る、美しいドローン。うっとり。深みのある透明な青色が広がっていく美しい景色が見えます。hakobuneさんの、こういう光がうっすらと差すような感じの音が大好きです。

B面はM.征爾さん。甘くてロマンチック。昼下がりに恋人とまったり聴きたいドローン。低音の震えと、そこにかぶさるドラマチックなメロディーがすごく良いです。特に最後の曲が素晴らしい。バンジョーの音がアクセントになっています。このポーンっていう音を聴くとどうしてもsigur rosを思い出す... このドラマチックさは震えるぐらい美しい。

ちなみにステッカーと一緒になぜかSLICK RICKのMTVカードも付いてました。謎い。

miraculous party mix 2014


まー君のDJ Road Chief mixがad hocにて公開されました。
DLもできます。冒頭のrmxがすごい。

green vinylが届くのが待ち遠しい!

そういえば最近、まー君がついにtwitter始めましたよ。

2014-01-18

my best of 2k13 pt.2

続いてカセット以外を振り返ります。

watching the prescribed burn - hakobune (pure wave recordings)
hakobuneさんの作品の中でもこれはたくさん繰り返し聴きました。全体を通して聴くとどこかストーリー性が感じられて、静かな祈りを湛えたような、でも情熱も感じられる、壮大な世界です。

transitoriness - Nobut Suda (organic industries)
tobiraつながりでSuda氏の作品。とにかく素晴らしいです。たくさんの色の光が柔らかく照らしているような、どこまでも美しく、静かなきらめきを感じます。聴いてるとたまに涙が出るぐらい大好きです。

i love you... - Oh, Yoko (normal cookie)
これも何度も何度も繰り返し聴きました。ノスタルジックなフィルターがかかったふんわりとしたポップな感じと、Mikoさんの優しい歌声。ふさぎ込んで泣いてる時に優しく寄り添ってくれて、たくさんお世話になりました。"当たり前のことが わからなくなったら 君の顔を見るよ そのまま 動かずに"歌詞も素晴らしいです。

RV8 - AOKI takamasa (raster-noton)

もうずっと尊敬している青木さんの久しぶりの新作。年末に長崎でのライブを聴いて改めて、音のひとつひとつの磨き上げ方、それを動かして配置していくバランス感覚、そして緻密だけどもダイナミックにフロアを躍らせるビートの強さ(ファンクってぐらいねちっこいのにしつこくない)、本当に素晴らしいと感動しました。さらに音の芯が研ぎ澄まされたのを感じます。

betrayed by the angels / apropos of golden dreams - Kevin Greenspon, Former Selves (bridgetown records)
bridgetownの記念すべき100番目リリース。レーベルに直接注文したら、スリーブに直筆でありがとうメッセージを書いて送ってくれました。どちらも極上のシンセなアンビエント。空高く広がってゆく恍惚とした世界観が素晴らしいです。

chance of rain - Laurel Halo (hyperdub)
憧れ女子ローレルたんです。あの切腹女子高生アルバムのメランコリックさを捨て去って、渋く突き進んだ現時点での状況を見事に落とし込んだ、ああもうローレルたんやっぱりかっこいい大好きですしばいて下さい、な感じ。シンプルに削ぎ落とされた世界観がすごく良い。余談ですがmastered and cut by Rashad Beckerそしてlayout by Bill Kouligasです。RashadさんのPANから出た作品もめっちゃかっこいいですよ。

the instinct - Mark McGuire (new images Ltd.)
プレオーダーしたのに3ヶ月待たされた例のアレです。"along the way"に収録されている"the instinct"そして家族の会話が聴こえる"new adaptations(of the human spirit) 以前にインタビューで時間を重ねて磨いていくことが大切だと思う、というような発言もしていたけど、まさにその通りに素晴らしい形になっています。ギター以外の要素をたくさん取り込んだ結果、ますます世界が広がっていくのが感じられます。特にB面はいつか正式に音源になってリリースされないかな、と個人的にずっと熱望していたので、聴いた瞬間は嬉しくて涙が出ました。

the courtneys - The Courtneys (hocky dad records)

好き好き大好きコートニーちゃんズ!!夏にはTシャツも買いましたよ。どうしてこんなに良いのか好きなのか、よくわからないんですけど、一瞬一瞬がきゅんきゅんしていてかわいくて、わくわくする何かがぎゅっと閉じ込められていて、とにかく最高。

spectral life - Terence Hannum (shelter press)

そういえば2013年のスタートはテレンスさんのカセットだった気がする。そんな彼のLPデビューです。黒く塗りつぶすようなドローンからシンセの光が差し込みうねっていく、この波の揺さぶりに何度も涙が出ました。zine含めてアートワークも見事です。恐縮ながらあんなとこやこんなことに混じって、わたしが以前ここに文章もpress reviewsとしてshelter pressのサイトに載っておりますです。本当に恐縮。ありがとうございます!

parallel/grayscale - Giuseppe Ielasi, Kassel Jaeger (editions Mego)

eMEGOのこれはすごくお気に入りでよく聴きました。物音ゴソゴソの中に色んな音が入り込んで、ホラー映画の特殊音がまぶされたような、不安になるような感じ。部屋を真っ暗にして聴くと音の真ん中に閉じ込められてしまって、それはそれは奇妙な気持ちになります。

以上が、2013年にお買い物した中でよく聴いていたものでした。

他にもこの中に入れたいのあるんですが、10個に絞るとこんな感じ。

dirty氏にまー君のアルバムがベストって言うと思ったと言われたんですが、もうこれは好きすぎて宇宙の彼方にふっ飛ぶぐらい素晴らしいので、殿堂入りというかもうそんなベストに入れるレベルじゃないです、わたしの中で。ぶっちぎりでいちばん聴きました。

今年は新しいのも買うけど、中古であれこれコレクションを増やしたいです。

my best of 2k13 pt.1

もうだいぶ2014年も過ぎてますが、dirty氏のベストも発表されたことだし、わたしも少しだけ2013年に聴いたものを振り返ります。カセットと、vinylなどカセット以外のものと分けて選んでみました。決められないので順不同です。

順不同と言いつつ、ぶっちぎり2013年のベストはこれ↓

もう、これは死んだら棺桶に入れて欲しいってぐらい、それぐらい大好きです。本当に素晴らしい。初めて聴いた瞬間に「これは今年のいちばんだな」と思ったぐらい、ビビビ衝撃がすごくて、とにかく感動しました。ふわふわキラキラした音の粒子が全身を包み込んで、冷たさと温かさが同時に存在していて、そして時間が止まったような浮遊感と高揚感、何度聴いてもこの世界観に圧倒されて感動します。日本ではわたしがBrad Rose並にこの作品を絶賛しまくったと自負しております。2nd press分もすぐにsold outしているんですが、これはもっともっとたくさんの人に聴かれるべき。これからも大切にします。ちなみに同封されていたステッカーの数字は、たしかカセットテープの再生速度?だそうです。

では、まずはカセット。
a house, behind a hill - Ki Choquette (patient sounds)
ambientのしあわせ感を凝縮させたようなB面の素敵っぷりがたまりません。緩むのではなく音に集中して恍惚とする感じ。

hotel - Brandon Hurtado (carpi records)
ある古い廃墟のホテルから広がる、太陽の光をたっぷり含んだ瑞々しい作品。ぶらんどん君本人とやり取りするきっかけとなりました。

wash, then dance / never soon - Sunny Dunes (carpi records)
同じくcarpiから初のダブルカセットでリリースされたMikaさんことSunny Dunesさまの作品。今年リリースされたMikaさんの作品は全て(たぶん)聴いてますが、この作品がいちばん好き。

the catalanian tapes - Guenter Schlienz (seconds records)
そんなMikaさんのレーベルseconds recordsのリリースでいちばん素晴らしいと思ったのがこれ。特にB面の映画のワンシーンを切り取ったような音の世界には感動しました。

iriomote - Yasei (ghetto naturalist series)
hakobuneさま・Hiroki Sasajimaさまによる"Yasei"の作品。繊細な音が目の前に広がり、たくさんの匂いや色が移り変わってゆく、とても深くてあたたかみのある世界です。これも何度も繰り返し聴きました。

international man of misery - Jerry Paper (orange milk)
脱力ゆるlo-fiポップなemotional boy全開なジェリーさんの作品。digitalisのもすごく好きなんですが、わたしはこちらの方がもっと好き。聴いた瞬間にふにゃって脱力する振り切ったゆるさとたまに見える計り知れないクレイジーさの共存具合がとても素敵です。

island of the moon and sun - Tuluum Shimmering (worn habit)
ぽこぽこずんどこな緩いトライバル感が最高。ちょっとくぐもったリズムの反復がたまらない。これを聴いてこの人の世界観をついに好きになりました。Aguirreから出たLPやspace slaveからリリース10本バッチの中にあるJimmy Billighamさまとのclimeのカセットもすごく良かった。

pasaraya - Sawi Lieu (constellation tatsu)
最強しー辰からリリースされた強力な作品。聴きながらガッツポーズしました。空高く突き抜けるシンセのまっすぐな線に、ノリノリになってしまう電子音のリズム。これは色んな人にウケるんじゃないかなと思います。

documentaries - Bataille Solaire (constellation tatsu)
同じくしー辰からの夏バッチ。モントリオールの麗し王子です。狂った極彩色が展開する3Dプログレな世界観。この方といえばギターを弾いているFemminielliでのこの映像。内輪ウケしかしなかったんですけど、マリエ嬢ことMarie Davidson(彼女のカセットもすごく良かった!)が笑顔で踊っている映像や、男前ギャロさまことHobo Cubesの姿も見える、爆笑もの。モントリオール行きたい。

ricky egan - Tangles (exo tapes)
2013年に買ったexo tapesの作品はどれも本当に好きなものばかりなんですが、中でもいちばん好きなのがこれ。ロマンチックに展開されるギターのメロディーがとろけます。


まるで参考にならないリストになったんですが、聴きながらほわ~んってして恍惚とするような世界が大好きなので、カセットは特にそういう音ばかり好んで聴いていたなと。シンセばりばりなものとか、フェリリことFelicia Atkinsonの別名義je suis le petit chevalierのshelter pressからリリースされた暗くて怖い世界観のも大好き。でもよく手が伸びるものは上記の作品でした。今年は買う基準を自分の中で決めたつもりなので、ますますのカセット女子の道を進もうと思います。

2014-01-08

bitter sweet


↑最近のローレルたんです。かっこいいいい♡

まー君ニュース!
2010年にカセットでリリースされた"get me out of here"が彼のbandcampで購入可能になりました!このカセットの事はdiscogsで買った時に書きましたが、まさにまー君印というような感じの内容で素晴らしいし、a young persons~にも収録されていないので、ぜひぜひ。


それと、12月半ばぐらいには始まってたんですが、dead oceansにて"along the way"のプレオーダー始まってます。限定でgreen vinylも。送料併せて$36ちょっと。DLコード(21日から使えるそうです)もすぐ送ってくれます。いや、もう去年CDで買ったやんってなるんですけど、アートワーク違うしやっぱりvinylでも欲しいし。

少し伸びていたんですが、しー辰ことconstellation tatstuの冬バッチきました。今回はおまけに蜂蜜が付いてくるそう。何で蜂蜜・・・ ヴィーガンなので蜂蜜食べません。dirty氏とtwitterで話してたんですが、瓶が割れてカセットに蜂蜜べっとり付いて届きませんように・・・ ともかく、hakobuneさまがしー辰からのリリース2作目なので、とても楽しみです。

もう眠たいので、最近見つけた初めて動くじょしゅさん


それとNobuto Sudaさまの新しい曲。


最後にJET SETで我慢できずに買ったMax Roachのレコードが最高でした。




i was flying - the national park service (lily tapes & discs)




2013年に届いたものだけどぜひ紹介したいので。

オハイオのクリーヴランド(Emeraldsの地元ですね)が拠点のthe national park serviceさまの初フィジカルのアルバム。と言っても、この方知らなくてtumblrで偶然知ってひとめ惚れして注文しました。日本からのフィジカル購入はわたしが初めてみたいで、レーベルオーナーの方から「遠いところから注文が来るなんてびっくりだし、すごく嬉しい!」とメールを頂いてお手紙も付けてくれました。ありがとうございます!

アコースティックギターの音のぬくもりを感じる、ambient, folk rockな、とても心地よい内容です。電子音が聴こえたり、気怠いボーカルがあったり、曇ったノイズが吹き荒れたり、秋から冬の空の景色を映し出しているような、こういうのはポストロックやchillingインストものなんかが好きな人も通じるのかな?くすんだ空の奥に太陽の光を見ることができる、素晴らしい内容です。こういうの聴きながら、好きな人のコートのポケットの中で手を繋ぎながら、落ち葉踏んでお散歩したいです。

この絶妙にレイドバックした雰囲気、すごく好きです。
カセットは限定50部。デジタルでも買えます。朝の空気にぴったりです。

2014-01-05

happy new year 2k14



明けましておめでとうございます!

年末年始は京都の実家に帰って、初詣に行ったり(おみくじ大吉!!)、水族館に行ったり(夕方に観たイルカショーがすごくよかった)、お正月らしくゆっくり過ごしてました。

そしてご実家に帰省されていたdirty dirtさんと京都の人とご飯を食べてソワレ♡ とっても楽しかったです。dirty氏がとても嬉しい事書いてくれてて、ほわんってしたんですけど、わたしも同じでこんな風にいっぱいカセット買ったりあれこれやり取りできること、いつも楽しくて感謝してます。今年もきゃあきゃあでよろしくお願い申し上げます:))

そうそう、その時にジェリーさんことJerry Paperの話題になったんですが、ジェリーさん急にスイッチ入ってめがね吹っ飛ばしてしまう映像はこれです。

ちなみにジェリーさんはvinylのリリースが控えてます。

今年の抱負は個人的には色々とあるんですが、
ぜひ、カセット女子パジャマパーティーを開催したい!!

今年中には無理かもしれないけど、日本のどこかにいるであろうカセット女子たちと、きゃっきゃ言いながら「○○の内股加減が好き」「△△のカセットのJカードはいつも素敵」などなど、フェチでミーハーな話題で盛り上がったら楽しそうだなって。ジャンルが色々とあるので果たして繋がっていけるのか、そもそもどうやって繋がり作るのかノープランですが、もしこれ読んでてカセット女子です or カセット女子知ってるよって方いらっしゃいましたら、挙手お願いします!パジャマパーティー略してパジャP実現できたらいいなあ。

長崎のみゆきちゃんといえばまー君Mark McGuireですが(誰もそんな事言ってないですけどね)、今年もまー君まー君できゅんきゅんしていきたいです。

2014年もたくさん素敵な音楽に出会えますように。