2012-05-11

emotional landscape



毎年この時期になると気分が重たくなる。

でも楽しかったあの時間を思い返して懐かしい気持ちにもなる。

私の自転車の隣にあった白いvespaや原付に貼ってたシャケのシールや、トイレのポスター、みんなで意味不明なことを書き殴ったノートや、吸い殻いっぱいの灰皿、帰り道のアーケードで流れるTom Waits、些細なことも鮮明に思い出せる。

あの時に何よりもショックだったのは、エネルギーだと心から信じていた音楽ですら、止めることができなかった、あの瞬間に私の中からするりと抜けてしまった、どんな事があっても大丈夫だと思っていたのに、暗闇の空間で音は何も響かなかった。

あれから何年も経つけど、やっぱり今でも悲しいし寂しいと思う。

私が太陽の光を嫌いになったのは、自分以外の人間がいる空間であの時間を思い出すことが、すごく寂しくなるからだ。


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